内容説明
2018年度のNHK「宗教の時間」ガイドブックとして大好評を博した『物語としての旧約聖書』が、満を持して待望の単行本化!
【「はじめに」より】
聖書には、旧約聖書と新約聖書があり(略)旧約聖書のほうは、大小39の書から構成されています。そのほぼ半分は古代イスラエルの先祖たちの物語や王国の歴史記述ですが、預言者たちの言葉、イスラエルの民が詠った詩歌、さらに短編小説を思わせる物語や人生を省察した作品などがそこに加わります。聖書と呼ばれるので、堅苦しい宗教的な教えを思い浮かべる方もおられる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
26
旧約聖書をキリスト教徒としてではなく、歴史研究家、思想研究家という視点で解説した本、と言えばいいかな。この本は、のちにユダヤ人として自覚する民族の成り立ちと、彼らをひとつにまとめる象徴となった神ヤハウェの意味を描き出しています。現実離れした神話の成り立ちと意味の解釈から始まり、現実の史実を自分たちの視点でなぞった歴史、そして歴史の中で人々の堕落を叱咤する預言者たちの行状。なぜユダヤ人は結束し続けられたのか、についての論。ああなるほど、こう言う視点で解説してもらうと、面白いね。2024/08/13
かふ
21
旧約は古代イスラエルの創世神話以前のオリエントの神話が混じっていると書かれてあるがこの本は古代イスラエル中心の物語をなぞっていく話であまり面白くない。というのは文学に出てくる聖書とかに興味があって読んだのだが、ヨナ書が最後にちょこっと出てきたぐらいで、ヨナ書が旧約とは反する物語だと知った。あとよく出てくるヨブの話も最後の方にちょっこと出てくるのだった。こちらは最近注目されているコーヘレト書に触れていて、これは空の思想で面白いのだが最後の方で取って付けたように旧約の複眼性について触れている。2024/05/05
月をみるもの
14
海外のホテルにとまったら必ず(でもないのか最近は)置いてある聖書。けど英語だか現地語で読むことなんてないし、日本で出会ったとしても、めちゃくちゃ暇をもてあました時に、冒頭の創世記に目をとおすくらいが関の山。なのにエデンからの追放とか、カインとアベルの確執とか、バベルの塔の崩壊とか、ノアによる大洪水からの脱出とか、そういったエピソード群はなぜか聞いたことがある、、というのがクリスチャンではない平均的な日本人の「教養」レベルであろう → つづく2024/03/10
みさと
6
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の母体となった旧約聖書に記された物語について、周辺西アジア諸国の歴史と対比しながら総合的・学際的な考察を行う。と言っても決して難解でなくわかりやすく語る。古代イスラエルの民は豊かな農耕民ではなく貧しい遊牧民、周囲を大国・強国に囲まれた弱小の民。神ヤハゥエは、だからこそ彼らを選んだ。その信仰が聖書にはしっかり記されている。だからこそ、貧しい者、寡婦、寄留の民を保護せよと律法は命ずる。豊穣を約束する他の神を拝んだときに厳しい罰が下る。神ヤハゥエは、権力者の神でなく小さき者の神。2024/05/20
くらーく
6
途中まででギブアップ。読み進める気になれなかった。日本語に訳された時点で、元の誤訳があるのかもしれないし、旧約聖書の内容が何とも理不尽。それを読んで解釈するんじゃ、どうとでも取れるのではないだろうか。唯一の神は理不尽な事を人類に与えているだけにしか思えないのですけれど。神なんかいないよね、科学的には。神的なサムシンググレート(どうしてこうなった)は認めるけれど。 どうして、本(文字)に頼るかねえ。ゴータマもイエスもマホメットも(孔子、老子もかな)文字に残さなかったのは、何かあるのかもなあ、と思ったり。2024/04/13
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