内容説明
「国民的地元のツレ」、ヒコロヒー初の小説! 平気をよそおって言えなかった言葉、感情がほとばしって言い過ぎた言葉。ときに傷つきながらも自分の気持ちに正直に生きる人たちを、あたたかな視線で切り出した共感必至の掌編18編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ムーミン
85
自分を分析するもう1人の自分。心理描写が面白く味わえました。2026/06/12
ちゃちゃ
78
ヒコロヒーさん、あなたって何者ですか?実は作者のことをよく知らない。ただ女性芸人であること、「NHK短歌」(Eテレ)の司会者であることくらいだろうか。本作を読んだきっかけは先日読んだ『生きる言葉』で俵万智さんがおススメされていたから。本作は、愚かで気弱で狡くて傷つきやすい人間というもの、恋愛の心の機微を鋭く切り取って繊細かつボキャブラリー豊かに描いた18話の掌編集。喉もとまでこみ上げてきた想いを、言葉という形で目の前の相手に伝えられない“もどかしさ”。その表出が実に巧みで鮮やかだ。ヒコロヒーさん、お見事!2026/04/25
mike
67
250頁ほどに18もの恋愛超~短編集。こんなに短いのにかかわらず一人一人の置かれた立場と、嵌ってしまった沼に抗う姿がくっきりと瞼の裏に浮かんでくる。ちょっと比喩表現が多い気もしたが、会話が生きていて、そこからのメッセージがこんなにストレートに伝わって来るのは心地よい。表題はオシャレだけど、本人が希望したという「しゃんとせいよ」の方に私も一票!2026/06/13
mayu
65
わたし好きだわ。この作品。浮気を繰り返す男、許す女。『俺のこと好きでしょ』『青井とはただの友達だって何回言えば分かんの?そういうんじゃないって』まぁまぁよくあるシチュエーション。なのだが、えっ!こんなフレーズは初めてかも。そうかもしれないねと腑に落ちる。短編集なので、それぞれ一編のタイトルも良い。リズムとかヒコロヒーの言葉選びが好きだ。これからも読みたい。2024/05/13
tenori
59
あぁ、鬱陶しいな。人間関係は煩わしい。中でも恋愛とはその極みだろう。それでも渦中にある当人にとっては至上の悦びだったりするわけでそこに客観は存在しない。様々なシチュエーションで彩られた恋愛短編の数々から作者の想像力の豊かさを垣間見れるのだが、盲目となる当人の傍らで客観視している者がいるところが面白く、それはヒコロヒーさん自身なのかもしれない。どこか冷めた視点で綴られた物語はとことん鬱陶しく、それでいて懐かしいようなくすぐったいような気持ちになってしまう。不思議な吸引力を持った一冊。2024/10/13
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