RITUAL(リチュアル)

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RITUAL(リチュアル)

  • ISBN:9784794974082

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内容説明

世界を変えるための「最古の科学」が「儀式」だった――。
生活や価値観が猛スピードで変化する現代。昔からある「儀式」は単調で、退屈で、無意味にみえる。でも、ほんとうに? 認知人類学者の著者は熱した炭の上を歩く人々の心拍数を測り、インドの祭りでホルモンの増減を測定。フィールドに実験室を持ち込んで、これまで検証されてこなかった謎めいた儀式の深層を、認知科学の手法で徹底的に調査する。ハレとケの場、両方にあふれる「儀式」の秘密と活用のヒントを探究する空前の書。

ジョセフ・ヘンリック(人類学者、ハーバード大教授)
「ギリシャの火渡りからアマゾンの恐ろしい祭礼まで、認知人類学者の著者は、リズム、ダンス、音楽、苦痛、犠牲などから成る、一見すると無意味で反復的で因果関係が不明瞭な〈儀式〉を、人類がどのように、なぜ行うのかを探求する。民族学的なデティール、個人のナラティヴ、認知科学の成果が盛り込まれた本書は、QOLや健康状態の改善、地域社会の構築のために、古代からの知恵であり最新の科学でもある〈儀式〉をどのように活用できるかを教えてくれる」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐倉

11
宗教や民族社会のみならず、入学・卒業式や結婚式、またスポーツ選手のルーチンのように近代社会にも多くの儀式が存在する。法的実行力も無ければ実利もないように思えるが本当にそうなのか?ウェアラブル端末や検査キットを用いて儀式中・前後の生体反応やホルモンバランスを調べていくと、儀式には(一見そうは見えないような苦痛を伴うものでも)エンドルフィンやオキシトシンの増加など、ストレス耐性や幸福、充足をもたらすようなケースがあった。世界各地の儀式と生体反応との相関関係を明らかにしていく実験人類学の試みが書かれた一冊。2024/04/04

1
(202401,389)世の中に儀式(直接的に事象成功とは関係ないのにやるイベント)が多すぎるのは、ハラリ「サピエンス全史」でも書かれていたこと。さらにそれが大々的・苦痛すぎるほうが、成功する・多幸感に包まれる。・・ということを延々いろいろな調査・実験から導き出している。そこまでいくと、もう科学だよという話。人間ばかりか動物にも広げているところがユニークでした。呪術や宗教儀礼を軽んじる人の反論が聞きたいが。まあ、「離婚式」だけ存在しないのはなんでかな。2024/04/06

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