内容説明
京都、大阪、神戸
関西三大都市に潜む怖い話
京阪神を横断する阪急電車沿いに発展し、独自の文化圏を擁するこの沿線の街に潜む不思議や怪異が満載の関西ご当地怪談!
男の霊に出くわす大阪梅田近くのホテル
神戸三宮のパチンコ店にある異空間への扉
生者を橋から引きずりこむ西宮北口の悪霊集団
京都河原町にあった呪物的絵画
顔の溶けた女の霊が現れる十三の公園
彼の世へ通ず!?豊中の団地に現れる奇妙なエレベーターのボタン
落書きが動く!?高槻市の小学校にあるトイレ
訪れると正気を失う宝塚山中の廃ホテル
怪奇現象が多発する今津線沿いの最恐物件 …ほか
大阪梅田を起点に西は神戸三宮・新開地、東は京都河原町まで、京阪神間を横断する阪急電車。
その沿線に広がる街に埋もれた数多の怪異譚を怪談作家・宇津呂鹿太郎が綴るご当地怪談集。
・歩道橋に現れた人ならざる異形「鳥肌」(茨木市)
・事故物件か!とあるマンションで頻発する数多の怪奇現象「アウトな物件」(伊丹)
・夜中に通ると果てのない塀が続き抜けられない!不思議な異界譚「阪急西宮スタジアムの跡地にて」(西宮北口)
・ある女性にとり憑く恐ろしい女の霊。話すことすらタブーの危険な恐怖譚「瞼の裏の女」(烏丸)
――など収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
94
兵庫、大阪、京都。三都を結ぶ阪急電鉄。関西住まいの人ならおなじみの小豆色「阪急マルーン」と呼ばれる車体の電車が走る阪急沿線の怪異な体験談を集めた怪談集。ハイエナの死(京都河原町)、橋上の攻防(西宮北口)、ボタン(豊中)、見知らぬ少年(雲雀丘花屋敷、石橋阪大前)、阪急西宮スタジアムの跡地にて(西宮北口)。等が印象に残った。※題名と括弧内は関連する最寄りの駅名。2024/05/30
HANA
68
京都から神戸を繋ぐ阪急電車。関西在住時は幾度も乗ったので、あの小豆色の車体を思い出しながら読む。怪談の内容自体は大人しめながら、河原町から梅田、三宮といった市街中心地から、蛍池に武庫之荘といった地元でなければ知らないような土地まで、場所はバラエティに富んでいる。収録されている話も数多いが、一押しは何と言っても京都河原町「ハイエナの死」。文章で想像力を盛り上げられた所に、視覚にダイレクトで来る点は心臓によろしくない。他にも旧ハンター邸が舞台だったり梅田ダンジョンの怪談だったり、ご当地怪談の妙堪能できました。2024/05/13
ヒデキ
52
以前に著者が、ラジオで語っているのを聞いて 予約しました。 語りは、とっても面白かったんですが、 文章で読むと・・・のところがあった印象です 「○○ではないか?」と言った感じに聞こえるところが多かったのが気になりました この本について関西のあるラジオで震災の扱いについて 苦言を聞いてしまいました。 霊現象を災害に結び付けることに抵抗があるのは、私も一緒なのでそれは・・・でした 2024/02/11
鷺@みんさー
33
阪急沿線縛りなので、全体的な怖さはかなり低め。ちょっとした不思議くらいの話が多い。そんな中実際の画像のインパクトが強烈だった「ハイエナの死」と、これぞ阪急沿線ならではの「崩れる家」が良かったくらいかな。物足りなかった。2024/10/23
HaruNuevo
30
暇つぶし。沿線なので。 こういう実話系創作より、ガチの創作系ホラーの方がやはり怖い。2025/06/04