竹書房怪談文庫<br> 屋敷怪談

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竹書房怪談文庫
屋敷怪談

  • 著者名:影絵草子【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 竹書房(2024/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801938465

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内容説明

子供が消えてしまう家
仏間に墓石を祀る家
家長の魂を移し替える家
福の神を殺す掟の家
神を混ぜて作る呪いの家
死にたい人だけが見える遺書の家

建物の仕事を本職とする著者が見聞きした〈魔〉の棲まう処
家と家系の怪異談!


建物の仕事に携わる著者が長年かけて聞き集めた「家と家系」に纏わる怪異談。

・家を渡り歩き、住人の記憶を操作する謎の人…「あがたさん」
・押入れに棲むもう一人の母と呼ぶ何か…「母のぬけがら」
・死にたい人だけが見つけられる遺書の家…「たがねさんち」
・旧家の厠に棲み3回だけ質問に答えてくれる神…「厠坊主」
・家に仮の弟が出現し預言を行う日…「まくれる」
・成人前の一族を住まわせる度胸試しの家…「護神の御座す処」
・福の神を見つけたら袋叩きにしなければならない家の掟…「福の神を殺す話」
・お母様と呼ぶ墓石を仏間に祀る家。墓に入っているのは…「墓になった実家」
・家の中に突如現れる真っ白な異空間の正体は…「百足部屋」
・家長の魂を代々移し替える家…「影の座」
・どこからともなく砂が湧き、家も人も砂に埋もれていく家…「砂かぶりの家」
・お盆の時だけ家の中で子供が消えてしまう家…「迷い盆」

他、奇妙で空恐ろしい魅惑の64家の怪!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

66
実話怪談集。テーマは屋敷という事で、建物に絡んだ怪談が収録されている。昨今の実話怪談に多いあった事を淡々と記述している作風なのだが、その「あった事」があまりにも異様で読んでいるうちにこちらの認識までもが狂わされてくるよう。存在しない同居人「あがたさん」とか、家族がいつの間にかいなくなり同名のホームレスがいつの間にか住んでいた話等、虚実が曖昧になるというか居ないはずのものが居たり、いつの間にか何かが別のものにすり替わっている話が多いように思う。こういう混乱させられるような話は嫌いじゃないので面白く読めた。2024/03/09

あたびー

34
読メさんからいただいたポイントを使って電書を買った。とても面白かった。怪談の中でも特に家にまつわるものが好きだ。借りた家、買った家、人の家、知らない家…色々な家で様々なことが起きる。家の怪談といっても、そこで死んだ人の幽霊が出ると言うような通りいっぺんのことより、不思議な話が多いのも気に入った。家族が死に絶えた家の切れている黒電話から電話が来ると言う「黒電話」の話などすごく好みだった。他にも沢山。私事だが、生まれてから7軒の家に住んだが、そのうち結婚する前に住んだ4軒の家は全て無くなった。怪異はないと思う2025/03/29

33
家に纏わる怪談。神様から妖怪まで出てくる。ほとんど後日談がないのが逆にリアル。2024/02/06

クナコ

12
初読。住居をテーマにした実話怪談集。これまで読んできた実話怪談本と比べ、語り手(体験者)側に罪悪感がある者が多く、後味の悪い話ばかり。語り手も既に怪異の原理に組み込まれ、常識を喪失していそうな状態の話も多い。何割かは怪異ではなく精神的な病の影響か脳の異常による記憶障害、トラウマなどによる記憶改竄ではないかと思われる。本当にどれもこれも後味が悪いので、著者の創作ではないかと疑ったが、どうやら狂気・悪意・情念が著者の好みのようで、そこからピックアップされているらしい。家が不穏だと、意識もずれていくらしい。2024/09/10

海星梨

12
KU。多分初読みの怪談作家さん。話自体は好みのが多かったんだけど、最後に一行から七行くらい、作者の感想という蛇足が入るんで台無し。※解説とかマジで要らんて。しかも的外れだし、民俗学履修してない感すごい。いや、してなきゃいけないわけじゃないんだけど、分析的なこと言うなら最低限踏まえてほしい。理屈はつけないとか言いながら、結局、それ重視の組み立てになってんだよなぁ。。。話自体は好きなのに、文体がアレルギー。残念。2024/02/13

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