宮大工西岡常一の遺言

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宮大工西岡常一の遺言

  • 著者名:山崎佑次
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 彰国社(2008/03発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784395010073
  • NDC分類:521.81

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内容説明

法隆寺の修復、薬師寺の金堂、西塔などの再建にたずさわった名棟梁、西岡常一の評伝。法隆寺に伝わる棟梁の口伝を生き方の核とし、効率主義に走らず仕事をした西岡常一の言動は、深い示唆に富んでいる。
[目次]
プロローグ 
薬師寺白鳳伽藍復興奉行所 1990年5月~9月 
法隆寺西里 1993年11月 
棲蘭山への道 1990年12月 
法隆寺西里 1993年11月 
薬師寺への道 1970年5月 
薬師寺伽藍 1991年4月~7月 
木工作業所 1990年10月~11月 
法隆寺西里 1993年12月 
木工作業所 1991年9月 
回廊組み上げ現場 1991年11月~1992年5月 
法隆寺西里 1994年1月 
エピローグ

目次

薬師寺白鳳伽藍復興奉行所 一九九〇年五月~九月
法隆寺西里 一九九三年十一月
棲蘭山への道 一九九〇年十二月
法隆寺西里 一九九三年十一月
薬師寺への道 一九七〇年五月
薬師寺伽藍 一九九一年四月~七月
木工作業所 一九九〇年十月~十一月
法隆寺西里 一九九三年十二月
木工作業所 一九九一年九月
回廊組み上げ現場 一九九一年十一月~一九九二年五月
法隆寺西里 一九九四年一月

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

56
法隆寺昭和の大修復の棟梁となり「法隆寺の鬼」と呼ばれ、薬師寺再興の道半ばで亡くなった宮大工西岡常一のドキュメントをもとにした本。何度も繰り返される棟梁の言葉はどこまでも謙虚で、飛鳥建築への愛に溢れている。こういう本物の職人によって日本の建築だけでなく、伝統産業は護られてきたのに、近代日本政府はあまりにも職人をないがしろにしてきた。職人に対する尊敬の念が無さすぎるから、辛いだけだと職人のなり手がいなくなってしまった。ドイツのマイスター制度のようなものができなかったのも、職人に対する尊敬がないからなのだろう。2024/06/27

yori

3
★★★★★ 千三百年前に立てられた法隆寺や薬師寺はその後数百年毎に大改修が行われて来た。西岡棟梁はその時代x2の修理の様子を使用された木や釘跡から推測して行く。それは本当に神業の様に思える。天保までは良い仕事だが、室町や江戸の改修は木の癖を読まなくなっている、と言う。そこまで見抜ける棟梁の手掛けた仕事を生で絶対に見たい‼ 2012/04/08

きぬえもん

1
誤魔化しの生き方に甘んじる私にはただ恐ろしく息苦しく…読み進める毎に四方八方塞がり、でもじわじわ何かが来てる感覚。きーんと張った光が差した様にドキドキしている。小5の時遠足で東大寺南大門に立った時、金剛力士像を目前にした時、突如魅せられたあのファーストインパクトは強烈だった。子供ながら、「木」の躍動感、それを生かす人の技に魅せられたのだ。「昔の人らには敵わんなぁ〜」って思い知らされた瞬間でもあった。昨年公開された「鬼に訊け」は結局観に行けず終いだったが、既に DVDになっているようなので後日。 2013/02/03

白い雲。。

1
西岡棟梁の言葉や眼差しが目に浮かぶ。著者は棟梁を「薫習の人」と呼ぶ。仕事が形として残るなんて、素晴らしいし羨ましい。2012/02/15

rinrinkimkim

0
年末に紀伊国屋書店新宿の宗教コーナーで発見!即買いしまして読みふけりました。師の時世はあったのでしょうか?もしも残されていないとしたならこの映像作品が時世であり次世代への口伝のひとつだったのか?木造建築が残存するのは工法や木だけではないと思うのです。火が怖いわけです。実際法隆寺も出火しています。残るのは奇跡です。その奇跡の力を昭和の大修理で師は継ぎ足してくれたことと信じています。なので奈良の古寺はこの先も立ち続けてくれるでしょう。続いて師の「木に学べ」読書中2016/01/06

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