内容説明
きれいじゃない「推し」なんかいらない。
――最低。死んじゃえ。
平凡な女子高生と、そのクラスメイトの男子生徒。
ふたりはなぜ、人気男性アイドルの命を狙ったのか。
愛ゆえの絶望が、彼らを凶行へと駆り立てる。
刹那的青春。
その狂気の果てに待っていた真実とは…!?
青春の《歪み》と《痛み》を鮮烈に描いた
センチメンタル・クライムストーリー!
「もし、人をひとりだけ殺していいって言われたら、誰を殺す?」
クラスメイトの男子――月宮夜舟にそう問われ、庄司波菜子が真っ先に思い浮かべたのは、アイドルグループ「バックトゥザナウ」の推しメン・藤川勇の顔だった。
不可思議な友情で結ばれた高校生男女の犯罪計画は、驚くべき大胆さで実行に移されていくが…。
『16歳の遺書』『ひとりぼっちの殺人鬼』など、これまでにも《青春の狂気と死》を描いてきた櫻井千姫が放つ、衝撃の青春クライム・ノベル爆誕!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mayu
23
タイトルに惹かれて手に取った初読み作家さん。波菜子は24時間365日ずっとアイドルグループ"バクナウ"の勇に夢中。心の拠り所を勇に求め、世界は勇で埋まっている。そんな波菜子に好意を持って近づく夜舟。二人が出会った事で推し活が過剰なものに変化していく…勇は勇でグループ内の格付け、ファンのBL妄想に辟易してストレスを開放できずに歪んでいく。皆それぞれに歪んでいく世界が止まらない。高校生の閉ざされた狭い世界での思考が息苦しくなる。推しに依存しすぎた人間の成れの果ての物語。色んな要素にお腹いっぱいな感じだった。2024/02/04
ジャム
7
人気男性アイドルグループ「バックトウザナウ」の人気ナンバー2の藤川勇を殺す計画を立てたのは彼の大ファンの女子高生庄司波菜子とその協力者で同級生の男子高校生月宮夜舟だったー。波菜子と夜舟、そしてターゲットである勇の三視点で語られるそれぞれの愛と葛藤を描いた衝撃の青春クライムノベル!所謂ミステリー小説の形態は取っていませんが、バクナウメンバーのある秘密が明かされるなど高校生だけの葛藤の物語かと概要をみて想像していたのとはやや毛色が異なるアイドルを推す側と推される側の苦悩と身勝手さを描いた良質なサスペンスでした2024/02/10
yuka
2
★★★2024/03/10
太郎
0
★★★☆☆2024/04/01
巫
0
友達に貸してもらったんですけどとても面白かったです 読んでて、すごいなんかぶわーって感じしたんですけどホラーとか大好きなのでよかったです2024/02/09