バットマン：インコーポレイテッド

著者名：グラント・モリソン【著】/ヤニック・パケット【画】/ミシェル・ラコーム【画】/クリス・バーナム【画】/スコット・クラーク【画】/キャメロン・スチュワート【画】

小学館集英社プロダクション（2024/01発売）

• ISBN：9784796875240

内容説明

ブルース･ウェインはついに世界に明かした。自分が長年バットマンの活動を支援してきていのだと。そして、さらに彼はバットマンの活動を世界展開させると発表した。こうしてバットマンの戦いは新たな局面を迎えることになった。日本、アルゼンチン……バットファミリーの力を借りて、世界中から新たな“バットマン”をスカウトしようとするブルース。だが、新たな敵“リバイアサン”の魔の手も迫っていた……。鬼才ライター、グラント・モリソンがバットマンに予想もつかない展開をもたらす新サーガ第３部、ついに始動！

●収録作品●
『BATMAN, INCORPORATED』#1-8
『BATMAN, INCORPORATED: LEVIATHAN STRIKES!』(c) & TM DC.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ほしけも]

世界中にバットマンを！という悪夢のような話。日本が意外と日本っぽかった。HENTAIの国。あとは、学校の話が良かった。

2015/05/11

[tt23836148]

面白かった！タイトル通り本作ではブルース・ウェインがバットマン・インコーポレイテッド（株式会社）を設立し、世界中にバットマンとなりうるヒーローを見出し、リクルートするという内容。我らが日本も出てきて、そこには死神男というヴィランも出てくる。その日本編も面白いのだが、ライターのモリソン氏が描く、過去のバットマンから拾ってきたネタを再解釈した様なストーリーもまた面白い。そしてこの時間軸ではディックバッツと、ブルースバッツが同時に存在しているので彼らの共演も見ていて良い。

2022/12/03

[F4ふぁんとむ]

サイバースペース上のバットマンというのは初めて読んだ気がする。

2016/10/03

[Kazunori Yuki]

また世界のバットマンがいっぱい出てきて大混乱。グラント・モリソンは風呂敷広げまくるのが好きなのかな。「リバイアサン」の設定は面白いんだけど、登場人物が多すぎて、現在は何を目的に何をしてるのかわからないことが多かった。アメコミ初心者にグラント・モリソンを薦めてくる人があまりいない理由がわかる。

2023/10/18

[サテヒデオ@ダイナミックひとり]

グラント・モリソンは垂直方向に物語を深化させることが本領なのだろう。重層的に物語を組み上げることに長けているように感じられる。しかし本作では水平方向に物語を広げたことで、その語り口が散漫になった憾みがある。全体像を描くのに頁数を割けない弊害があって、どうにも消化不良。ただし、アートワークは流石。ヤニック・パケットの濃厚ブルドッグソースが香り高い日本の風景も、「日本と云えばお約束」とばかりに触手プレイ必須の大蛸出現も、異郷のバットマンをうまく演出していて愉しい。そしてJ・H・ウィリアムズ3世のカバーアート！

2015/05/09