内容説明
マルクス研究の第一人者・的場昭弘が、歴史学・社会科学を超えて「資本主義の世紀=20世紀」を読み解く、『「19世紀」でわかる世界史講義』の続篇。内外の哲学・文学・宗教・民族・言語・芸術・モードまで、《知の全体史》を踏まえて構想した歴史の哲学を提示する。戦争、革命、貧困・格差の20世紀の大きな流れと核心をつかみ、21世紀を見通すための資本主義特講!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
35
世界大戦と革命の世紀にして西欧資本主義が頂点を極めた時代。20世紀の本質とは何か、歴史学・社会科学を超えて「資本主義の世紀=20世紀」を読み解く一冊。第一次世界大戦の終戦から1989年のベルリンの壁崩壊までを扱っていて、ヴェルサイユ条約と賠償に喘ぐドイツ、アメリカの大恐慌と、現実と理想に揺れたソヴィエトの発展、ナショナリズムとファシズム、第二次世界大戦とユダヤ人虐殺、社会主義の拡大、二重性の戦後アメリカや植民地の独立、ベトナム戦争とアメリカの陰りなど、ポイントを押さえた解説がとても分かりやすかったですね。2023/11/13
ta_chanko
18
マルクス研究者による1917〜89年の20世紀史。ロシア革命からソ連の成立、戦時共産主義からネップへ、世界革命の理想から一国社会主義の現実へ。アメリカは黄金の20年代(その影には人種差別や移民排斥も)から世界恐慌へ、そしてニューディール政策による統制経済へ。ドイツも敗戦後のハイパーインフレからファシズム(国家社会主義)へ。「大衆の反逆」や、国民国家の誕生とナショナリズムの発生も20世紀の現象。戦後は財政支出の削減と規制緩和・民営化をすすめる新自由主義が社会主義圏を切り崩し、ベルリンの壁崩壊と冷戦終結へ。2023/12/23
Oki
2
著者の「マルクスは謀議が好きで、つねに組織の中心に立ちたいという野心があった。」という評価が印象に残った。 2024/06/21
KM
0
思想が強い2024/12/06
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