内容説明
『ラ・ボエーム』や『レント』に登場する自由奔放な芸術集団。19~20世紀の小説、詩、日記から彼らの心性と美学を解明する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
122
フランス史では19世紀が最も面白い。帝制王制共和制と6回も変わった政体に国民は翻弄され、政治的都合により自由を謳歌したり弾圧されたりした。そんな時代だからこそ生まれた芸術分野でのボヘミアンという風潮や集団の発展、今に残る文学や絵画、音楽が放つ光芒、外国人を含む参加者の肖像を中心地たるパリの変遷と共に描き出す。いわば政治的混乱がマスコミや料理、娼婦なども含めたフランス文化の興隆をもたらし、世界の人びとが競ってパリを目指す基礎を築いた。文化の発展には「なんでもあり」の混沌を許容する放置された自由が必要なのだ。2024/03/21
ソングライン
14
1830年味代のパリに始まる、社会の掟に従わず気ままな生活を送る芸術家たちの総称であるボヘミアン。彼らは詩人、小説家、評論家、画家たちでまだ世に出ることが出来ずカフェに集まり芸術論をかわします。作者は1930年代から第一次世界大戦後までのボヘミアンの歴史を、小説、回顧録、詩、戯曲を参考に政治との関りも含め丁寧に語っていきます。後に成功者となる者もいますが多くは歴史の流れに埋もれて行きます、ボヘミアンとは人生の中の青春の時なのです。2024/10/10
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