内容説明
私たちの脳では、白昼夢や将来の心配、自己雑談といった活動が常に行われている。本書はマインドワンダリングと呼ばれるこの現象を、心理学、神経科学、精神医学、哲学などの広範な文脈の中で探究し、実践的な知識を提供する。マイケル・ガザニガ、カール・フリストンなど、多くの著名な科学者が高い評価を寄せた話題書、待望の邦訳!
目次
日本語版の出版に向けて
序論 心の状態
第1章 常にオンであるということ
第2章 思考を結びつける
第3章 これからの道のり
第4章 始まりは自分から─マインドワンダリングの対象
第5章 何かが道をやってくる
第6章 未来の記憶─想像上の経験から学ぶということ
第7章 目新しさの消失
第8章 心の枠組みと、境界線の端
第9章 思考、創造性、気分の幅
第10章 瞑想、デフォルトの脳、そして私たちの経験の質
第11章 没頭して生きるということ
第12章 状況に応じて最適化される心
まとめ 注目すべき5つのポイント
付録 研究室から日常生活へ
謝 辞
訳者あとがき
注・参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mim42
8
脳科学に基づいた、マインドフルネス瞑想勧めの書。マインドワンダリングを構成するプロセス1)自己に関する思考, 2)他者に関する思考,3)未来の予測・計画. ToMとDMNの関連. 好奇心→意味→確実性への欲求。体験の認知的側面と感情的側面。予測・期待系=トップダウン処理と認知認識系=ボトムアップ。前者を抑えるとマインドフルネス瞑想。直感は学習後の処理が背景化したとも。没頭の重要性と瞑想との違い。これまでマインドフルネス瞑想と聞くと怪しさしか感じなかったが、読後の今は抵抗減った。訳がまあまあ残念な機械翻訳風2024/01/29
anaggma
3
DMNに興味を持って手に取ったが、マインドワンダリングの世界は、奥深さ、射程ともに広大でした。今年のベスト本になる予感2025/02/09
Go Extreme
2
マインドワンダリングするように進化 記憶を検索→連想→予測 自主的に制御 探索型=外向き・ボトムアップ・体感重視型 活用型=内向き・トップダウン・手続き重視型 常にオンであること 思考を結びつける これからの道のり 始まりは自分から 何かが道をやってくる 未来の記憶 目新しさの消失 心の枠組みと、境界線の端 思考、創造性、気分の幅 瞑想、デフォルトの脳、経験の質 没頭して生きるということ 状況に応じて最適化される心 5つのポイント:広く・遠く・速く あらかじめ創造 マッチング最大化・摩擦最小化 瞑想 没頭2024/02/13