内容説明
このままじゃ終われない。俺はもっとやれる――。戦力外や飼い殺し、理不尽なトレードにも挫けず、必死でもがき続けるプロ野球選手たち。小林繁、栗山英樹、野茂英雄、矢野燿大……いずれも才能を新天地で開花させ、その実力を天下に知らしめた。「今に見てろよ」と歯を食いしばり、白球を追いかける彼らの姿は、いつだって見る者の胸を熱くさせる。ピンチをチャンスに変えて、栄光を掴んだ30人のサバイバル野球人生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
85
戦力外(遠山奬志、野中徹博等)、トレード(吉岡雄二、北川博敏、野田浩司等)、古巣へのリベンジ(小林繁、西本聖等)、野村再生工場に来た、去った(田畑一也、西村龍次、鈴木平等)、ベテラン達の復活(鹿取義隆、大島康徳、下柳剛等)。30人のサバイバル野球人生。週刊ベースボールONLINE連載の逆転野球人生を加筆、修正したもの。80年代から00年代に現役の方達中心で懐かしくもあり、世代的にはドンピシャの人選。2024/06/05
T2y@
48
トレードをキッカケに新天地で生まれ変わった男たち。ベテランサラリーマンの年度明け一冊目に最適な書でした。「男の運命なんて一寸先はどうなるか分からない──。」 やはりと言うか、野村再生工場の選手達が中心ながら、リアルタイムで知らなかった、小林繁投手の生き様もグッとくる。 常勝チームのベテラン獲得は、プレーだけでなく、チームの戦術を知り尽くし実践した、その頭脳獲得もターゲット。マネジメント目線でも唸る点少なからず。2024/04/05
Y2K☮
32
戦力外やトレード、飼い殺しから這い上がった男たちの生き様を描く新書。ドロップアウトを経験した後でプロになった人がこんなに多いとは。「野村再生工場」は有名だけど、ノムさんの元を離れてからブレークした鈴木平や野口のエピソードはあまり知られていないかも。各球団のスター選手をかき集めた長嶋巨人の二軍で起きていたことも。いわゆる「空白の一日」も衝撃。野田のフォークボールはTVで見ても落差が尋常じゃなかった。あと下柳が想像以上に面白く、笑うところじゃないけど笑ってしまった。あの長髪とヒゲの内情はそういうことだったか。2024/04/24
おいしゃん
19
【2024-36】チームの状況や方針と合わず干されていたところに、トレードなどをきっかけに息を吹き返したプロ野球選手たちのストーリー。一番熱心に野球を追いかけていた、90〜2000年代の選手がメインだったこともあり、とても楽しめたと同時に、環境を変えることでまだまだチャンスってあるんだなぁと感じることもでき、とても楽しめた一冊だった。2024/02/29
マッちゃま
15
プロ野球ファンならメチャ楽しめる内容。帯に書かれた「このまま終わってたまるか!」栄光からの挫折、チャンスすらもらえない、まさかの怪我、上司が変わって…野球に問わず、そういった展開は社会じゃ〜よくある話ではありますが、それでも腐らず、諦めず、復活を信じて、考え方を変えて、もう一度 光り輝いた30人の野球人の逆転ストーリーは読む者に勇気を与え、夢を見させてくれるわけです。本書に登場する方々は世代的にドンピシャ。ああ 居た居たな方々ばかり。短い頁に上手く纏められておりますので寝る前にチビチビ読んで楽しみました。2024/05/26
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