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内容説明
目の見えない研究者と耳が聞こえない研究者による対話.目の見える人や耳が聞こえる人が多数を占める社会の中で,手話や触覚など様々な手法で世界とつながる二人が自らの経験を語り合う.人はそれぞれ違って当たり前,わかり合うために「工夫」が生まれるという著者達が共生のコミュニケーションの可能性を考える.
目次
はじめに──哲学ならぬ我が「鉄学の道」……広瀬浩二郎
1章 学校生活
突然の失聴……相良啓子
あれ,めまいが? うるさい耳鳴り!
え? 手話?
聴力を失って芽生えた向学心
生い立ち……広瀬浩二郎
我が人生の「成績表」
音を知り,音で拡げる
一見は百聞に如かず!
2章 「障害」と向き合う
就 職……相良啓子
就職・自立した生活を求めて
添乗の仕事が舞い込んで
聴覚障害者の交流ツアー企画が続く
盲学校……広瀬浩二郎
「普通」って何だろう
失明と訓練
「おとなしい=音無しい」わけにはいかない
表音文字としての点字
3章 進学,転職,留学
イギリスへの転職と留学……相良啓子
迷った末の退職と新しいチャレンジ
仕事へのアクセス・ATW(Access to Work)
手話言語学研究の開始と学位取得のチャレンジ
大学進学……広瀬浩二郎
過大評価と過小評価
「点字の先生」失格
我が武道は無視覚流
4章 新しい環境に飛び込む
新しい環境 : 国立民族学博物館にて……相良啓子
民博で職場環境を整えるにあたって
展示場にも手話を
手話言語学研究と研究費の確保
人生のフィールドワークへ……広瀬浩二郎
古文書との格闘
琵琶法師の声の震動
5章 研究と博物館
手話言語学研究……相良啓子
手話言語学
手話の類型論研究と世界の数詞表現
手話の歴史言語学
人的ネットワークと他国でのコミュニケーション
ユニバーサル・ミュージアム……広瀬浩二郎
「忍耐」と「任待」の就職活動
盲人芸能から展望する未来の博物館
「触常者」とは誰か
6章 対談◎「障害」って何だろう──生涯を楽しく過ごす渉外術
普段の生活,娯楽について
ICTの功罪について
旅行・趣味の楽しみ方について
とりあえずのまとめ
おわりに──手話で世界が拓かれた……相良啓子
感想・レビュー
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