文春e-book<br> 死刑囚になったヒットマン 「前橋スナック銃乱射事件」実行犯・獄中手記

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死刑囚になったヒットマン 「前橋スナック銃乱射事件」実行犯・獄中手記

  • ISBN:9784163917764

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内容説明

前代未聞の凶悪事件はなぜ起きたのか?

2003年、暴力団抗争により一般人3人の
尊い命が奪われた「前橋スナック銃乱射事件」。
前代未聞の凶悪事件はなぜ起きたのか?
実行犯の死刑囚が綴る衝撃の手記!


目次

はじめに 
第一章 嚆矢――手記1
解説 住吉会幸平一家と当時の捜査――「時代を象徴する大事件です」(元組対四課管理官・櫻井裕一氏)
第二章 失態――手記2
解説 佐川自宅襲撃の真相――拳銃が暴力団にとって身近なものに
第三章 覆水――手記3
解説 警視庁が見た「平成の殺人鬼」矢野――「ヤクザではなくテロリストだ」(櫻井氏)
第四章 乱射――手記4
解説 判決文から読むスナック銃乱射事件――三回矢野に襲撃中止を訴えた小日向/四人の被害者/遺族の悲痛な思い
第五章 潜伏――手記5
解説 なぜフィリピンへ逃げたのか?――暴力団と?がるブローカーの存在
第六章 逮捕――手記6
解説 自白、そして再審請求へ――家族への謝罪の道を選ぶ/単なる「使い勝手のよい部下」にすぎなかった/地下鉄サリン事件の林郁夫との共通点
第七章 謝罪――手記7
解説 泣いた裁判長――元妻とも連絡が途絶える
おわりに

元ヤクザの過去を持つ進藤龍也牧師に聞く
キリスト教の洗礼を受けて
小日向から届いた礼状、そして

「遺言状」

確定死刑囚・小日向将人をめぐる住吉会幸平一家矢野睦会が起こした事件年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

116
オウムやアルカイダによるテロに比べ、信じられないほど無様で稚拙な前橋スナック銃乱射事件の無計画ぶりに驚く。ターゲットに関する事前調査は疎かだし、ヒットマンは親分のワガママで非合理的な手段を取らされ、忠誠を強要された挙句あっさり使い捨てにされるのだから。任侠とか親子関係などカビの生えた昭和の世界に閉じこもり、21世紀になっても通用すると信じて疑わない思考回路こそ信じられない。暴力は確かに強いが、頭脳あっての暴力だとわかっていない。ヤクザは暴対法ではなく、時代の流れについていけない愚かさ故に滅びつつあるのだ。2024/03/10

オールド・ボリシェビク

5
2003年1月25日、群馬県前橋市のスナックでピストルを乱射、一般市民3人を含む4人を殺害したとして死刑が確定した著者の手記。事件の背景を丹念に説明しており、その記憶力たるや大したものだ。決行に至るまでの日々の緊張や、やってしまってからの悔悟などが、行間から伝わってくる異様な一冊である。著者に凶行を命じた暴力団組長(死刑確定後、拘置所で自殺)への恨みつらみなども生々しい。読んでいて口の中に血の味を感じた。いやはや何とも。2024/01/23

Kolon

3
本書を読んで判る事は、暴力団に関わってはならない、という事だろう。著者の人生の狂いは全てそこから始まっている。 本書に出てくる組長連中や幹部にしても、ロクな連中ではない。 現在も刑務所で自分の死刑に処される日々を送る著者に希望があるはずもないが、彼が残した本書が読み広まる事で暴力団に関わって人生を狂わせる人間が一人でも減れば、著者が世の中に1つは役立ったと言えるかもしれない。それでも多数の犠牲者を出した事実は消えないが。 2024/04/11

tomoconan

1
組織の命に従い一般人を巻き込む悲惨な「前橋スナック銃乱射事件」を起こした実行犯の手記。 当たり前だがヤクザも人間だ。犯行に至るまでの逡巡や苦悩が見えて切なくなってしまった。映画のようだが実際に起きたこの事件。死刑判決とは。 2024/03/03

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