文春e-book<br> 死刑囚になったヒットマン 「前橋スナック銃乱射事件」実行犯・獄中手記

個数:1
紙書籍版価格
¥1,650
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

文春e-book
死刑囚になったヒットマン 「前橋スナック銃乱射事件」実行犯・獄中手記

  • 著者名:小日向将人【著】/山本浩輔【著】
  • 価格 ¥1,599(本体¥1,454)
  • 文藝春秋(2024/01発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163917764

ファイル: /

内容説明

前代未聞の凶悪事件はなぜ起きたのか?

2003年、暴力団抗争により一般人3人の
尊い命が奪われた「前橋スナック銃乱射事件」。
前代未聞の凶悪事件はなぜ起きたのか?
実行犯の死刑囚が綴る衝撃の手記!


目次

はじめに 
第一章 嚆矢――手記1
解説 住吉会幸平一家と当時の捜査――「時代を象徴する大事件です」(元組対四課管理官・櫻井裕一氏)
第二章 失態――手記2
解説 佐川自宅襲撃の真相――拳銃が暴力団にとって身近なものに
第三章 覆水――手記3
解説 警視庁が見た「平成の殺人鬼」矢野――「ヤクザではなくテロリストだ」(櫻井氏)
第四章 乱射――手記4
解説 判決文から読むスナック銃乱射事件――三回矢野に襲撃中止を訴えた小日向/四人の被害者/遺族の悲痛な思い
第五章 潜伏――手記5
解説 なぜフィリピンへ逃げたのか?――暴力団と?がるブローカーの存在
第六章 逮捕――手記6
解説 自白、そして再審請求へ――家族への謝罪の道を選ぶ/単なる「使い勝手のよい部下」にすぎなかった/地下鉄サリン事件の林郁夫との共通点
第七章 謝罪――手記7
解説 泣いた裁判長――元妻とも連絡が途絶える
おわりに

元ヤクザの過去を持つ進藤龍也牧師に聞く
キリスト教の洗礼を受けて
小日向から届いた礼状、そして

「遺言状」

確定死刑囚・小日向将人をめぐる住吉会幸平一家矢野睦会が起こした事件年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

120
オウムやアルカイダによるテロに比べ、信じられないほど無様で稚拙な前橋スナック銃乱射事件の無計画ぶりに驚く。ターゲットに関する事前調査は疎かだし、ヒットマンは親分のワガママで非合理的な手段を取らされ、忠誠を強要された挙句あっさり使い捨てにされるのだから。任侠とか親子関係などカビの生えた昭和の世界に閉じこもり、21世紀になっても通用すると信じて疑わない思考回路こそ信じられない。暴力は確かに強いが、頭脳あっての暴力だとわかっていない。ヤクザは暴対法ではなく、時代の流れについていけない愚かさ故に滅びつつあるのだ。2024/03/10

日の丸タック

31
今世間を騒がせ話題になっている闇バイトの仕組みと同じで、個人情報を盾に脅され進むも地獄、戻るも地獄のシステム。どこで間違えたのか?どこでなら戻れたのか?ある程度まで進んでしまえば止まることも逆戻りも効かない。 唯一の方法はこのシステムに近づかない事! まともな社会でまともな人間関係の中で普通に育てばなんということもないことが、生育環境や周囲の環境で最も簡単に曲がってしまう。習わないことはわからないし、それが悪だと気付かぬうちに進み、後戻りできない負のスパイラルに巻き込まれる。人は弱き葦だ…朱に染まれば赤…2025/01/18

gtn

26
純朴で誠実な印象。仕える師を過たなければ、平凡ながらも幸福な人生を送れたであろう。だが、彼は誤った。結果は一般人を巻き込んだ殺人。そして極刑。一方、かつて「親父」と仰いだ矢野治組長。矢野も事件の主犯として死刑判決確定。その後、延命のため、他の殺人を告白したものの、証拠不十分と、間を置かず無罪となる。最後は死に怯え、獄中自殺。こんな小物に忠誠を尽くしてきた著者の宿命を想う。2024/05/17

おかむら

19
2003年の前橋スナック銃乱射事件で死刑となった極道の獄中手記(及びルポライターの解説)。気分屋の親分の二転三転する命令に振り回される悲しいヒットマンの愚痴っぽい文章、そのたどたどしさが却ってリアルな怖さと可笑しみ。なんかこう北野武の映画のよう。2025/03/16

あられ

14
新聞の書評欄でみて、ようやっと読めた。手記を綴った小日向将人さん、しきりに悔やんでおられるが、最初のヤクザに気に入られて、入門(?)したのが間違いであった。カタギのまま、生きていたなら、と思ってしまう。親父に逆らえない、家族になにかあったら、と犯行を犯してしまった。が、被害者にも家族があり、そのひとの人生があったのに。だが、ヤクザの面子とか義理とかをかまわずに、なにもかもを話したのはよかったのだと思う。牧師さんに面会してもらって、キリスト教徒となり、祈りの日々を送っておられるとのこと。少しでも長く続いて。2024/07/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21598411
  • ご注意事項

最近チェックした商品