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内容説明
曹洞宗の開祖・道元。座禅や生活作法、世界や時間や人間のとらえ方などの思想を凝縮して伝えるのが『正法眼蔵』だ。難解で長大な原文の要点をわかりやすく解説。初学者に禅の精神をやさしく伝える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
103
私は、歴史的な思想書を、解説書で安易に理解しようという姿勢を快しとしない。原文と格闘することこそが読書なのだと。でも道元は難しい。岡潔先生が「道元、芭蕉、漱石、寅彦、龍之介」と言い、松岡正剛さんが「道元を読み始めたら他のものを読む気がしなくなる」とまで言うから、若い頃に挑戦したが歯が立たず。諦めて、こうしてアンチョコの世話になる。現成公案、夢中説夢、発菩提心、自未得度先度他などの断片は理解すれど、とてもその思想の全貌に辿りつかない。「有事」の概念に、ハイデガーやベルクソンの先駆を感じたのは面白かったが…。2024/08/16
kumoi
3
世界は一刹那一刹那のうちに生成し、消滅する。これを真だと仮定した場合、因果関係というものはなくなり、すべてが相関関係になる。今の努力が報われることはないし、報われないこともない。そう、世界はない、空なのだ。私はつねに生成されており、私はつねに新しい。刹那ということが私なのであって、それはどこかに接地点があるわけではなく、宙吊りにされている。だから時間は存在であり、存在は時間であり、つまり有時であり、したがって私は時間であり存在なのだ。これは説明になっていないと思う。正法眼蔵涅槃妙心だと思う。2024/09/13
中桐 伴行
1
95巻もあるうちのいくつかを拾い出して解説してくださっている本。おそらく、中核になるところを挙げてくださっているんだろうと思う。実際に道元の正法眼蔵を読んだことがない(読書会で仏心を少しかじったぐらい)。道元が何を言おうとしているのかわからなかったので、解説書を読んだら少しはわかるかと思ったが、読んでいるとき、その時は「なるほど」なんて思うけど、読み終わったけど結局何だったのかわからなかった。実際に生かすつもりで正法眼蔵そのものを読むしかないか…2025/01/13
Go Extreme
1
比較的わかりやすい部分 書き示し伝えたかったこと 正法眼蔵とは 多様性を認める―現成公案 存在と時間―有時 全世界は心―三界唯心 人生は夢のようなもの―夢中説夢・空華 坐禅の心得と作法―坐禅儀 般若心経の解説―摩訶般若波羅蜜 仏性とは何か―仏性 まことの師を尊ぶ―礼拝得髄 山が歩く―山水経 作法これ宗旨―洗浄 修行者の4つの実践―菩提薩〓四摂法 情識では理解困難 正伝の仏法→道元の説き明かし・親切な解説 そう簡単にわかってたまるか 一生の参究 張り合いがないのが仏法 そうだったのか→あたりまえのことだった2024/02/22
eda
0
ただ、わが身を心をも、はなちわすれて、仏のいへになげいれて、仏のかたよりおこなわれはれて、これにしたがひゆくとき、ちからをもいれず、こころをもつひやさずして、生死をはなれ、仏となる。2024/06/27
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