内容説明
本書は、「教育基本法」の成文過程およびその後の解釈をめぐる、戦前の軍国主義の残党、戦後日本を指導したGHQ、そして「大学人共同体」たちの経験および宗教・思想の様々な葛藤を描き出す。第9巻『教育勅語の社会史』と併せて読むことで、激動の時代の渦中に日本人ナショナリズムを創出した教育と政治、そこに関わる時代の人々との奥深い関係性が読み解けるだろう。
目次
第1章 「教育基本法」の五つの源泉
第2章 「教育基本法」の制定
第3章 「教育基本法」の本文解釈
第4章 「教育基本法」をめぐる諸思想の葛藤
第5章 大学紛争、筑波大学と「教育基本法」
附章 「教育基本法」の改定