内容説明
「訳アリと言わんばかりの女と、頭の軽そうな男。そして私。……共通項は、なんだ?」
TRPGシナリオでは異例の2.5万部超え!
大ヒットシリーズ1作目が待望のノベル化。
むつーの壊胎、新たなストーリーがここに。
――鼓膜がとらえたその音は、確かな重量を持つ何かの足音のように思えた。少なくとも人が発する音ではない。
極度の緊張。逸る心拍がやたらと脳に響く。
しかし五月蠅いのは脳内だけで、この静寂な空間には隣の部屋の音が鮮明に聞こえてきた。
「ギダギド・デダデラバ」
「……ゴドジョクダ・ガロバイミ・ ゴズグダク・ジャメムバダ」
心底気持ちが悪かった。いっそ船酔いのせいだと思いたかった。
狂っている。――この世界は、吐き気がするほど理不尽だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イカまりこ
8
Audible YouTubeのチャンネルがある作者さんとは知らずに普通に聴いてみた。目覚めると見知らぬ男女がいて異形のモノに襲われる記憶喪失の女。何が起こってるの?と惹き付けられた。人類の問題が結構壮大な展開に広がっていて、なのに登場人物は少なくて、もっと自衛隊とか頼ろうよと思ったりw TRPGのシナリオということで舞台設定が絞られてるんだろう。それでも生い立ちなど人物像に厚みを持たせて物足りなさは感じなかった。むしろこのパターン以外の結末も知りたくなる。ベストなエンディングはどんななのだろう。2025/05/01
Peach_oO
1
★★★★★★★★★★★★★★★★★★ もう最高っ!!!さすがむつーさん。TRPGの面白さも、小説や物語の面白さも全部詰まってる!!! 表紙や裏表紙、帯まで全てにおいて神。 大好きです。2024/02/27
miacischan
1
むつーさんの初著書。 メン限雑談では装丁の話をしていて、予想通りのむつーのこだわり、と思った。手元でその感触を味わえたので、これは本で買って正解。 TRPGは毎回違うストーリーと結末だと思うが、あの人が登場人物の始まりの壊胎。ラストはある意味むつーさんらしいENDかもしれない。2024/01/24
ともみ
0
TRPGの文脈をまったく踏まえずに読んだが面白かった。 途中までは「いやいやいや」って感じだったけど中盤からぐっと引き込まれた。 TRPGだとマルチエンディング的なことになるんだろうか、気になる。2024/03/25
はるこ
0
クトゥルフ神話TRPG「壊胎」の書籍。TRPGシナリオを元に書かれてある為、TRPGとして遊ぶより前に小説を読む場合は注意。テンポがよくてサクッと読むことができます。表紙のイラストのままの世界観なので、表紙に魅かれた方は是非。2024/02/29
-
- 電子書籍
- 昼間のブルーパラドックス【マイクロ】(…
-
- 電子書籍
- 転スラ日記 転生したらスライムだった件…
-
- 電子書籍
- 月刊週刊女性 2018年 08月
-
- 電子書籍
- 緑のアルダ 千年の隠者 集英社コバルト…
-
- 電子書籍
- 週刊 若月勇太 vol.3