内容説明
「法の支配」が崩れた世界でできることとは?
アナ-キーで弱肉強食! 国際社会を生き延びる知恵。
米中対立、ウクライナ侵攻、イスラエル・ハマス衝突――。
国際秩序とルール・規範の崩壊によって、
地政学的危機と地経学的危機のマグマが共振しながら噴出する「危機の20年」。
武力紛争を回避するためには地政学を学び、
米中対立の時代を乗り切るためには地経学で考えなければならない。
そのリテラシーを磨くための一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
113
ウクライナとパレスチナの戦争、新型コロナに米中対立の深刻化など国際ニュースに接すると「外国は大変だな」と感じるかもしれないが、どれも日本の国益や未来と深く関わっている。国際政治は弱肉強食の世界であり、軍事のみならず経済面の安全保障を高めなければ他国の餌食となってしまう。自主独立を守り平和共存を保つため、国民も外交問題に関するリテラシーが求められる。特にネット上でニセ情報が氾濫する昨今は、一歩間違えば武力行使につながるのが現実だ。何が正しく何が間違っているか、自分の頭で判断するため必須の教養が詰まった1冊。2024/03/03
ユエ
11
コロナ禍の頃から最近まで、5つの軸で世界を切り取る。ウクライナ侵攻(当時)で地政学に興味を持ち始めた初心者には、新書の形は少々理解が追いつかなかったりもしたけれど、1編ごとに短くぎゅっと情報が詰まっているので、社説を読む感じで毎日チョコ読とかに向いていそう。2024/04/28
TS10
7
2020年から2023年までの国際情勢に関する時事評論集。中国の台頭と米国政治の分極化、不安定化により米国をハブとした従来の同盟網が日豪間等二国間で直接協定を締結するようなネットワークへと変化してきたこと、台湾を巡る地経学的攻防など近年の国際情勢の動向を再確認することができた。国内産業保護や経済安全保障を理由として米国が保護主義を強める中、資源を他国に依存し、自由貿易を唱導せざるを得ない日本が置かれる状況は厳しい。2024/02/04
Mistral_K
3
自国ファーストでは通用しない。以下に仲間を増やし、国力のバランスを取っていくか。2024/03/15