浅草蜃気楼オペラ

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浅草蜃気楼オペラ

  • 著者名:乾緑郎【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 宝島社(2024/02発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784299052384

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内容説明

『このミステリーがすごい!』大賞作家が描く、大正浪漫あふれる「浅草オペラ」の世界。第一次世界大戦後の好況を背景に、関東大震災までの大正年間、日本国内におけるオペラ・西洋音楽の大衆化に大きな役割を果たした浅草オペラ。帝劇洋劇部に所属していた少女・妙子が、興隆する浅草オペラで活躍していく様と、夢、友情を描きます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coolgang1957

49
大正時代、浅草オペラ全盛期が舞台でした。知ってた人は田谷力三さんくらい、とは言っても亡くなった時に有名なオペラ歌手でしたって知ったくらいかなぁ。徹子の部屋でもしかしたら見かけたかも、うろ覚えです🤣でもここでは主役ではありません。ヒロインは〝山岸妙子さん〟この人は創作なのか、ググっても出ません😔家父長制や自由恋愛やヤクザの興行なんかが相まって興味深く、深刻さもあるけど、全体には楽しげです。唐突ですが浅草神谷バーで電気ブラン飲みたいな🤣2024/04/18

rosetta

35
★★★✮‪☆朝の連ドラになりそうな話。主人公以外は皆実在の人物。浅草オペラと言えば芸術と言うよりも大衆的な娯楽のイメージだったが、その黎明から最盛期、そして没落。ちゃんとした音楽教育を受けてきた芸術家もいたし、その辺の素人を舞台にあげたような芝居もあった。強烈な個性の持ち主が多く、ソリの合わなさで離合集散もあった。主人公の周りでも仲の良いヴァイオリン弾きのの少女と田谷力三、自由に生きた叔母や体を張って守ってくれたゴロツキ。大正の空気が匂ってくるようだった2024/06/21

えも

26
浅草とオペラ、とくれば、まさに大正浪漫。当時の華やかな雰囲気と、急激なオペラブーム、そして関東大震災とともに活動寫眞に取って代わられるまでの栄枯盛衰を、劇団の一員として追体験した気分になりました。2024/07/06

宇宙猫

15
★★★ 若い歌劇女優の視点で大正のオペラブームを描く。新しい芸術ゆえか考えがの違いが激しく、劇団は離合集散を繰り返し、成功すれば利権にたかるヤクザが絡んでくる。可愛い表紙に反してドロドロした世界を描いているが、主人公は下っ端女優なのでそれほど重くなく読み易かった。2024/07/30

アカツキ

14
大正2年、妙子は高等学校を卒業すると女優を目指して上京。叔母の家に居候させてもらって劇団員として日々鍛錬するが、劇団が解散してしまい…。史実の人物も登場、表紙のイラストにぴったりの少女漫画っぽいタッチで書かれた物語。ただ、ストーリーが薄暗い。明るい青春ものをイメージして手に取ったので、これじゃなかったなと流し読み。妙子がぽやっとした明るい子だったのが救い。2024/04/23

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