内容説明
日本を代表するコリアンタウンである新大久保。一方ここ十数年で、ベトナム人、ネパール人をはじめ、東南アジア、インド、中東、中国などさまざまな国の人が学び、働き、暮らすようになっている。国内有数の多国籍タウンでいったいなにが起きているのか。その実態を見てみようとこの街に引っ越した著者が、人々との触れ合いを通して多彩な様相を綴った渾身ルポルタージュ。追加取材をもとに書き下ろした新章も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
garth
9
バーン・タムの話がない! バーン・タムとモンゴ・モロについて書いて挟みこみたい。なお、我が家の第二の居間であるムスタング・タカリについてはたっぷり頁を割かれております。2024/02/26
MICKE
7
地方都市・場末のアーケード、シャッター街、地域の再生の鍵はこれだ、新大久保化だ! ただしこれちょっと間違っちゃいけないのは、日本あっての新大久保、多国籍街だっていうことかな、たんなるいろんな人が集まる街ではダメなんだな、日本の街でないと。2024/02/20
二人娘の父
6
私の職場は目白。小田急・新宿で山手線に乗り換えるので、新大久保駅は通勤途中駅である。しかし実際には、この駅で降りて買い物したり食事するということは、ほとんどない。毎朝通過するだけのこの駅の周りに、これだけのドラマがあろうとは。著者の取材スタイルがすごい。とにかく懐に入っていく。書かれていること以外に、実は色々とトラブルなどもあるようにも思うのだが、どうだろうか。近くて遠い街である新大久保。しかしここで起きていることは、間違いなく多様な文化との共生が求められる、日本社会の一断面であることを印象付けられた。2024/02/23
モリータ
5
◆単行本2020年9月辰巳出版刊。文庫版(本書)は単行本を加筆修正し書き下ろしの章を加えて2024年1月刊。◆日本人と外国人の(住宅街に対する)意識の違い(284頁)、保護者に対するやさしい日本語での説明(344-345頁)。授業のネタになるかもしれないのでメモ。2025/05/26
Yuka
5
DEIの担当になって色々と勉強していく中でまだ知識が浅いのが外国ルーツの方々。ずっと前に買って積ん読になってたこの本を読んでみた。 新大久保=韓国ってイメージがあったけど、今はもっと多文化になっていて、リアルな生活がわかってすごく面白かった! 大学生の時に大久保小学校の国際学級の見学に行かせてもらったことも思い出した。今から20年前。すごく貴重な体験をさせてもらったんだな。経験をもっと有効活用したいなと思った。 この本でも「やさしい日本語」に触れられていたので、次は「やさしい日本語」を習得したいなと思う!2025/03/07