県警の守護神 ~警務部監察課訟務係~

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県警の守護神 ~警務部監察課訟務係~

  • 著者名:水村舟【著】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 小学館(2024/01発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093867054

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内容説明

警察×民事訴訟、小説界に新ジャンル誕生!

この新人がデビューしたら、私の立場が危なくなるんじゃないか、と思うくらい評価した。
ーー今野敏氏

〈訟務係〉という着眼点は、埋もれさせるにはあまりに惜しい。
ーー月村了衛氏

本作を嚆矢として〈訟務係モノ〉とでもいった新ジャンルが切り拓かれていくことを願っている。
ーー長岡弘樹氏

嘘すら駆使して、正義を貫く。
警察×民事訴訟 警察小説界に新たなジャンルが誕生!
選考委員驚愕の第二回警察小説新人賞受賞作。

「俺たちは、警察官ひとりを護るのと同時に、警察組織を、ひいては国民を護っているんです」
バイクの自損事故現場で轢き逃げに遭った新人警察官の桐嶋千隼。病院で目を覚ますと、バイクの少年は死亡していた上、桐嶋はその責任を巡る訴訟を起こされてしまった。途方に暮れる桐嶋を訪れたのは、「県警の守護神」と呼ばれる弁護士資格を持つ異例の警察官・荒城。真実よりも勝利を求める強引なやり方に反発しつつも、訴訟に巻き込まれていく桐嶋だが、調査を進めるうち、訴訟は同日に起きた女性警察官発砲事案にも繋がっていきーー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ma-bo

91
第2回警察小説新人賞受賞作。元裁判官の荒城は警察が訴訟を起こされた時に対応する訴訟係(訴訟課)に所属し「県警の守護神」の異名を持つ。一方元競輪選手でオリンピックメダリストを経て新人の警察官となった千隼はある訴訟に巻き込まれる。訴訟係という着眼点は目新しく、真実はどうでもいいどんな手を使っても勝つことが大事と言う荒城と、正義感で突っ走る千隼の対照的さは面白いんだけど、終盤の展開はリアリティーにかけ無理があったかなあ。続編は出るのか?ネット上で堂場瞬一さんと対談があり堂場氏の「守護者の傷」も訴訟課が舞台との事2024/06/11

タックン

90
訴務係系の小説は2冊ほど読んだことがあったので理解はしやすかったです。 一部が警察小説新人賞応募の(県警の訟務係の新人)の部分で、二部を加えて改題して県警の守護神になった気がします。 二部の部分は警察内部のミステリー要素が強く実は一部の始めから感じてた疑問や伏線を見事に回収しています。 一部と二部でセットで一冊ですね。 元判事で県警の守護神の荒城が多少の嘘をついてまで訴訟に勝って警察を守る姿に違和感は覚えましたが、彼の背景を知ったら腑に落ちました。 相手弁護士との法廷戦術・騙し合い感が強いです。2024/12/21

タイ子

88
警察の「訟務係」という部署は先日他の作品で読んでいたので仕事内容は分かっていた。分かっていたつもりでも作家が違えばこんなに違うのかと。当然、焦点の当てどころや目線の違いもあるので面白さはそれぞれだろうけど。県警の守護神と呼ばれる裁判で無敗を誇る男・荒城。この男、無罪を勝ち取るためには、事実を捻じ曲げウソの証言をさせるとか呆れるほどの弁護方法。新人警察官の桐嶋の弁護で彼女を救い、彼女の異動先が訟務係となり第二章で仕事ぶりを発揮させるという流れ。警察内部も繋がっているだけに厄介な所だと言わざるを得ない。2024/07/06

hirokun

63
星3 警察小説新人賞受賞作とのことで期待して読み始めたが、私にとっては期待外れ。私の好きなジャンルである警察・法律小説であるのだが、警務部監察課訟務係という警察の民事事件対応組織には新鮮味があるのかもしれないが引き込まれるようなリーダビリティに乏しく、ただ読み流したような作品に終わってしまった。もっと深い読み方をしなければいけないのかも?2024/02/22

さっちゃん

49
第2回警察小説新人賞受賞作。元裁判官の警察官・荒城は警察の訴訟を担当する訟務係。新人警官で元競輪選手の千隼は、公務中の事故をきっかけに荒城と裁判を闘うことになる。やがて千隼の事故と同じ頃に起きた警察官発砲事件との繋がりが浮かび上がり…。/訟務係というものを知らなかったけれど、一見地味に見える部署ながら警察×法廷ミステリの舞台としてとても面白かった。千隼の正義の脳筋ぶりと荒城の手段を選ばない策士ぶりが対照的で物語のアクセントになっている。弁護士の丸山も敵キャラらしさ全開で良かった。荒城シリーズで続編希望!2024/03/23

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