内容説明
真波莉子はキャリア官僚。「その問題、私が解決いたします」が口癖の人呼んでミス・パーフェクト。ある日、総理大臣の隠し子だとバレて霞が関を去ることになるが、次の勤め先はまさかのファミレス!? 政治家の不適切発言の後始末、不倫CAの転職先探し、赤字続きの病院の立て直しなど、なんでもござれ。実在してほしい人材NO.1! 痛快世直しエンタメ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさきち
65
久し振りに連ドラで観てみたいと思えた作品。首相の隠し子たる莉子の才女ぷりも、各話の舞台の転換ぶりも少々現実離れしていながらも気持ちいい位にサバサバしていて心地よく、それを支えているのが少々抜けていたり事情を抱えている、けれども人情味のある男達というのも微笑ましく。是非とも続編で莉子と城島、そして彼の娘の愛梨の行く末を確かめてみたいと思いながらの読了です。2024/04/09
伊織
19
スピーディーな展開で決め台詞と共にサクサクスイスイ読める。各職業の問題点を解決していく様も良かったけど、お堅い莉子が段々とお抱え運転手兼ボディーガードの城島との信頼関係を築いていくのも良かった◎続編があれば読みたいと思えた。19192024/03/19
ryohjin
17
場面転換を繰り返しながら進んでいく物語は、ドラマを観ているようなスピード感があり、ストレスなく面白く読み終えました。総理大臣の隠し子である主人公、真波莉子がキャリア官僚を退職し、依頼されたファミレスや病院の経営再建、CAのセカンドキャリアの開発といった課題に対処していきます。突飛なキャラクター設定に対して、「仕事とは問題を解決すること」という信条で、対策が迅速にきっちりと進められていく展開は、仕事小説として楽しめました。総理の依頼で主人公を警護する元SPとの関係も進展して、続編も期待できそうです。2024/01/27
文庫本依存Hiro
8
『ミス・パーフェクトが行く!/横関大』読了。 総理の隠し子で、バリバリのキャリア官僚がヒロインという突飛な設定の連作短編ミステリ。直面する問題は社会性たっぷりの重たいテーマなのに、展開の速さと個性あふれるキャラ造形で、横関作品らしいサクサク読めるユーモアたっぷりのエンタメに。ヒロインが繰り返す台詞「仕事とは問題を解決すること」は蓋し明言だと思う。2024/03/31
kuchen
7
ミス・パーフェクトと呼ばれる主人公が、ファミリーレストランや赤字の病院などで問題の解決をしていく。主人公が完璧で、周囲の人の信頼を得て、大活躍するのだが、とにかくクール。痛快で、すっきりする。2024/04/27