内容説明
文明化の恩恵と共に、それによって生じた土着側の危機をも捉えることで、文化史学の抜本的な見直しを志した野心的論考を収録。土着にこだわり続けた著者による日本文化史論!
目次
表紙
目次
Ⅰ
大陸文化の受容
御霊会と志多良神 京都の歴史と民俗1
貴族の信仰生活 京都の歴史と民俗2
聖と芸能 京都の歴史と民俗3
今様の世界 京都の歴史と民俗4
神仏習合―比叡山と園城寺―
Ⅱ
米作りの幻想
地域差
畿内の境域神
近代が崩壊させた重層社会
日本文化と民俗学
暮らしの中の文化財
解説(谷川健一)
文庫版解説(林 淳)
奥付
電子版奥付
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1
大陸文化の受容;推古期の課題 原始思惟の克服 仏教受容の基底 御霊会と志多良神 貴族の信仰生活:送終の礼 神事と仏事の関連 貴族と寺院 王朝の寺々 聖と芸能:神事の祭礼化 聖の徘徊 六道の辻 今様の世界 神仏習合―比叡山と園城寺:日吉山王 護法の神々 勤請と結縁 米作りの幻想 地域差 畿内の境域神 近代が崩壊させた重層社会 日本文化と民俗学:凹型・凸型村落 道切りの呪術 本源的二重構造 非定住・非農耕民群 暮らしの中の文化財 柳田國男・仏教への対抗意識→仏教を民俗学から捉えず→仏教の理解を妨げた2024/02/21