内容説明
高校時代、早坂秋人と桜井春奈と同級生だった三浦綾香は、余命宣告を受けながらも恋を全うしたふたりを間近で見守り、その恋に憧れていた。そして実はほんの少しだけ秋人のことが気になっていた……。ふたりを亡くした喪失を胸に抱きつつもネイリストとして歩みはじめた綾香だが、あるとき柏木という年上の男性に出会い、運命が大きく動き出す――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KDS
3
シリーズ第五弾。今回は第一作目のスピンオフで桜井春奈と早坂秋人の親友・三浦綾香が主人公。一人残された綾香の数年後を描く。あれから五年、まだ二人を亡くした喪失感から立ち直れない綾香が偶然訪れた「グリーフカフェおのでら」。そこは、綾香のような傷心を抱えた人たちが安心して語り合え、悲しみを分かち合える場所…そこで綾香は柏木という一人の男性と出会う。彼も五年前に妻を病気で亡くしたのだという。よく時が解決してくれるなんていう言葉を耳にするが、当事者にしてみりゃそう簡単にはいかないよな…。傷ついた心を癒す再生の物語。2024/02/01
読書家さん#WbqTiD
3
もう一度しっかり読みたい… 12月の最初からずっと発売日を待っていて読むのが楽しみだった。だから、急いで読んだ気もしている。そして、今年初めて買って読んだ作品 綾香は小学生からの親友、春奈、春奈のことを好きなったのを見てきていたそして自分が好きになった相手秋人、を失う。そんなことを引きづりながら生きてきたAnother Storyを描いた作品になっている。2024/01/06