内容説明
時は元禄、大坂は道頓堀の竹本座。人気浄瑠璃作者・近松門左衛門に命を救われた虎彦は、彼の裏稼業「近松万始末処」に引っ張り込まれる。「悩める町の者の人助け」とうそぶく近松にこき使われるまま、失せ人捜しにお犬さま騒動、井原西鶴の幽霊退治など、さまざまな事件の解決に奔走する虎彦だが、近松にはある思惑が――。正体不明の美貌の剣士に賢い忠犬、からくり細工師見習い少女ら始末処の面々が繰り広げる人情時代小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
流之助
10
めっちゃ面白かった!ちょっと「しゃばけ」を彷彿とさせるような軽やかな時代小説という感じ。近松門左衛門の有名な作品も登場するのでそこもテンションが上がるが、主人公の虎彦のキャラクターがとても魅力的なので最後まで楽しく読めた。愛犬・鬼王丸と相方の少将、そして紅一点のあさひとの掛け合いも楽しく、コメディあり、悲劇あり、丁々発止あり。浮世離れした感じのある武家・公家に対する町人たちの生活。そこに目を配る楽しい作品だった。他の著作も読みたい!!2025/01/19
もちこ
4
近松門左衛門の裏稼業?の始末屋で、元破落戸の虎、正体不明の美丈夫少将、絡繰師見習いのあさひ、天才わんこ鬼王丸が事件を解決していく。さくさく軽い読みごこち。鬼王が賢すぎてかわいすぎ。2025-182025/02/12
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