ちくま新書<br> 「いいね!」を集めるワードセンス

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ちくま新書
「いいね!」を集めるワードセンス

  • 著者名:齋藤孝【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2024/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480076021

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内容説明

会話の中で、イヤなことを言われた時、気まずい雰囲気になった時などの切り返し方には、その人のセンス、人間性が現れる。嫌味にならない、あるいは場の雰囲気をこわさない、共感を集める言葉の選び方、言い換え術を学ぼう。雑談の中でも、あるいはSNSでも、ちょっとした一言で印象は大きく変わる。芸人や有名人、映画のタイトル、CMのコピー、文学作品等に学んだり、クイズを解いたりすることで、自然にワードセンスを磨いていける。

目次

はじめに なぜ今、「ワードセンス」なのか/第一章 「ワードセンス」の効用を知ろう/1 「ワードセンス」を認識すると楽しみが増える/2 コミュニケーション能力が自然に磨かれる/3 場を温められる/4 同じ感情を持って共感できる/5 パワハラ、セクハラを回避できる/6 本質をつかむ力が身につく/第二章 「ワードセンス」を磨くための心構え/1 「ワードセンス」という概念を確立する/2 「ワードセンス」に気づいて反応する/3 アウトプットする/4 強い意志を持つ/5 優れた「ワードセンス」に親しむ/第三章 「ワードセンス」の磨き方~練習編/1 いろいろなものにキャッチコピーをつけてみる/2 あだ名をつけてみる/3 ペンネームを考えてみよう/4 俳句・川柳をつくって言葉の筋トレをしよう/5 芸人さんの「ワードセンス」に注目する/6 本のタイトルを考えてみる/7 エピソードにタイトルをつけてみる/8 反射神経を磨こう/[ワードセンス・クイズ その1]/映画にタイトルをつけてみよう/第四章 「ワードセンス」の小技/1 「~力」をつけるとポジティブに変換する/2 「~学」をつけると箔がつく/3 「文章+~感」をつかうと表現力が増す/4 「あえての長めの文章タイトル」は応用範囲が広い/5 「悪魔の」をつけるとすごさが強調される/6 「そして」をつけて余韻効果をねらう/7 有名なもの同士をくっつけてしまう/8 命令形を頭に持ってくると、勢いがつく/9 倒置法をつかってみる/10 文語体をとりいれてみる/11 定型文を覚えてあてはめよう/12 リズムをつけてくり返す/13 ミドルネームや号をつけて呼んでみる/14 擬音語、擬態語で煙にまく/15 日本語を外国語に置き換える/16 人の気を惹くひと言を持ってくる(高度)/17 対立する概念を並列して言う(高度)/18 元の言葉をアレンジする(高度)/19 存在しない慣用句をつくってみる(高度)/[ワードセンス・クイズ その2]/詩歌の中に出てくる言葉を考えてみよう/第五章 シーン別「ワードセンス」のある切り返し方/1 場がしらけたり、失敗したりして、微妙な雰囲気になったとき/2 間違いを指摘されたとき/3 対象を否定したり、断ったりするとき/4 ひどい状態をいうとき/5 対象をぼかしたいとき/6 相手の気を惹きたいとき/7 人を励ます切り返し方/[ワードセンス・クイズ その3]/センスが光るコメントに挑戦しよう/芸人さんのツッコミを考えてみよう/第六章 文学作品にみる高度な「ワードセンス」/『小さき者へ』(有島武郎)/『最後の一句』(森 外)/『杯』(森 外)/『風と光と二十歳の私と』(坂口安吾)/『学者アラムハラドの見た着物』(宮沢賢治)/『風琴と魚の町』(林芙美子)/『老妓抄』(岡本かの子)/『草枕』(夏目漱石)/『硝子戸の中』夏目漱石/『病床六尺』(正岡子規)/『おじいさんのランプ』(新美南吉)/『風立ちぬ』(堀辰雄)/『新樹の言葉』(太宰治)/[ワードセンス・クイズ その4]/小説、評論に出てくる言葉を考えてみよう/おわりに 日本は言霊の幸わう国

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すだち

43
ワードセンスは運動能力と同じ。訓練で磨かれる。端的に本質をつかみ、時代とともに更新する。コピーはワードセンスの極み。「そうだ、京都行こう」「ピッカピカの1年生」など。有吉さんがつけたあだ名がうますぎ。「はるな愛=コスプレおじさん」「高橋英樹=迫り来る顔面」「麻生太郎=エヘン虫」など。あだ名は面白ければ面白いほど本人の逆鱗に触れる可能性大で要注意。周りの人にこんなあだ名をつけられたら人生楽しいだろうなと頭をひねったけどとんと思いつかず。いいねを集めなくても身近な所で楽しめればいいね。いつも心にユーモアを。2024/03/31

メチコ

11
己のワードセンスに磨きをかけるために手に取ってみましたが、「こ、これや~っ!」とか「これは使えるぞい」といった感じに私の脳を刺激するほどのインパクトのある内容ではなかったかな。 最終的に残った感想としては、著者はバイキング小峠さんのことが大好きなんだな…ということですかね。(わかる)2024/04/24

ヨハネス

8
国語の先生のイメージだったが英語も教えていると知って驚いた。本筋と無関係だけど。「いいね」どころかスベってもいい、その経験が貴重なトレーニングになるから、に勇気づけられた。「~学」をつけると箔がつく、などの小技紹介は実践的。ワードセンスのある有名人の切り返し方例はみな面白い。水原一平氏の訳し方は素晴らしい才能と感心した矢先にとんでもないニュースが入り、残念でたまらない。こんな逸材が。2024/03/24

黒頭巾ちゃん

4
▼●力とするとポジティブになる?●はネガティブでもよい→鈍感力、四面楚歌力等▼●学と学をつけると箔が付く→整理学等▼文章 +感→こいつには勝てない感▼悪魔の+●→●が強調される▼長いタイトル▼「そして」を付けて余韻をつける→そして僕は途方に暮れる▼●と●。とで抽象概念をつけると格好よくなる→傲慢と偏見▼有名なもの同士をくっつける→勝手にシンドバッド▼命令形を頭につける▼倒置法→飾りじゃないのよ涙は▼文語体→なきにしもあらず、憤懣やる方なし、過ぎたるは及ばざるが如し等▼定型文→人生で必要なことは●で学んだ等2024/04/13

葵上

4
表題のとおり、いいね!と言いたくなる内容です。 「言霊の幸わう国」が最後に登場したのは、福山雅治ファンとしてはテンション上がる1冊。 先生に届くなら、福山雅治のワードセンスも取り上げてほしかった。歌詞もラジオもワードセンスあふれる生き方も。ワードセンス実用編として自分で分析してみよう。2024/02/07

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