内容説明
日本テレビの正力松太郎とNHKの前田義徳。テレビ黎明期から対立してきた二大メディアは、巨大建築で覇権を競う。新宿に世界初の「正力ドーム」、多摩丘陵に4000メートルの「読売タワー」、代々木公園に610メートルの「NHKタワー」。桁外れの欲望が生み出した、破天荒な「幻の建築計画」を巡る戦後史。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
8
後楽園球場もできる前にドーム球場の構想を持っていたり 1000メートルをはるかに超えるタワー建設構想があったり壮大稀有な話。2024/06/06
onepei
3
細かく拾っているようで知らないことが多かった2024/04/28
unterwelt
2
1950年代に都心に6万人(計画では8万人)入るドーム計画や東京タワー完成から10年後にはもう550メートル級のテレビ塔建築計画があったとか知らない事ばかりでとても面白かった。そもそも東京タワー完成以前はNHK、日本テレビ、TBSが自前のテレビ塔を使っていたことすら知らなかったけど(考えてみれば自前の鉄塔を使って当たり前なのだが)。あと建築物というのは一つの作品として見ることも出来るけど、建築という営みは社会状況や政治的・経済的駆け引きなどと密接に関わらざるを得ないことも分かる。2024/04/28
うぐいす
2
読み応えたっぷり。とても面白かった。2024/03/17
ozmaax
2
昭和の時代にこれほどタワーとドームの建築計画があったことに驚き。正力の1番にならなくては済まない性格がなせる物か、NHKのプライドがそうさせたのか。 しかし、四面体に100万人都市はさすがにホラが行き過ぎだろう2024/03/13