中公選書<br> 明治六大巡幸──「報道される天皇」の誕生

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中公選書
明治六大巡幸──「報道される天皇」の誕生

  • 著者名:奥武則【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 中央公論新社(2024/01発売)
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  • ISBN:9784121101464

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内容説明

天皇はここから「ニュース」になった──。生涯にわたって全国各地を行幸し、神話世界を別にすれば日本史上で最初の「旅する天皇」であった明治天皇。とりわけ1872年から1885年にかけ6回にわたって全国各地を回った大規模な巡幸は「明治六大巡幸」と呼ばれ、天皇と民衆の視覚的相互関係におけるエポックメイキングな出来事として研究の対象とされてきた。六大巡幸はまた、「旅する天皇」の誕生であると同時に、「報道される天皇」の誕生でもあった。日本における最初の本格的メディアとして新聞が続々と創刊された同時代性に着目し、両者のかかわりを重層的な視点で描く。新聞と天皇を重ね合わせるところから、近代日本の初発の時期における国民国家の形成において、当時のニューメディアが果たした役割を明らかにする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

3
ふむ2024/05/27

茶々丸

1
明治以前の天皇は、基本的に御所の外に出ることはなかった。明治の世を迎え、天皇が各地を回る巡幸が開始されたが、その意味合いをこれも黎明期にあった新聞がどのように報じていたかを基に論じている。 “報道される天皇”“見える天皇”は国民にとってそれまでに意識になかったものだろう。神としての天皇から統治者としての天皇へ、国民の意識転換を図るものでもあった。 巡幸先へのお達しに、持ち越すので用意しなくていいと言うものの中に、膳部、椅子、テーブルに加え「お風呂」とあるのにびっくり。そんなものまで持ち運んだんですね。2024/03/25

onepei

1
巡幸とマスメディアの成長のはなし2024/02/18

Go Extreme

1
創造の共同体ー天皇制イデオロギー論・宗教的な特質解明・天皇と民衆の視覚的な相互関係性 視覚的支配 見えない→見える天皇 吉見・メディア天皇制 報道される天皇の誕生前史 新聞創成期:明治4~7年・全国で創刊ラッシュ  明治五年西国巡幸:政府の布達ー平常のまま 生き神=天皇の御利益 進化する新聞:読売・全文ルビ付き/平易な文章 御巡幸ノ記;見える天皇の具体化 天覧イベント 多様化する天皇報道 巡幸を論じる新聞:天皇は神種か 統制と自立 見える・旅する・報道される天皇:神頼みの対象 統治者 想像の共同体・国民2024/02/14

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