出版社内容情報
21世紀は本当に「アジアの世紀」となるか。円高、円安に揺れた財務官時代から、アジアインフラ投資銀行(AIIB)出現への対応、革新的な資金拡充策に取り組んだADB総裁時代へ。世界経済のなかのアジアを見据える。
内容説明
円高、円安に揺れた財務官時代から、AIIB出現への対応、革新的な資金拡充策などに取り組んだADB総裁時代へ―世界経済のなかのアジアを見据える。21世紀は本当に「アジアの世紀」となるか。
目次
1 財務官時代―二〇一一年八月~二〇一三年三月(円高と円安に対応する;国際金融で日本の存在感を示す;為替をどう考えるか)
2 ADB総裁時代―二〇一三年四月~二〇二〇年一月(ADB総裁には三つの役割がある;アジア経済の現状をどう見るか;中国、アジアインフラ投資銀行とどう関与したか;東南アジア諸国の成長は続くか;南アジア諸国のポテンシャルを考える;中央アジア諸国は内陸、資源国の制約を乗り越えられるか;太平洋諸国はチャンスを生かせるか;先進加盟国への訪問、国際会議で感じたこと;ADBの業務を改革し、新戦略を練る)
3 アジアの開発の歴史から学ぶ(アジアはなぜ発展したのか;経済発展のさまざまな側面を振り返る)
アジアの未来に思う
著者等紹介
中尾武彦[ナカオタケヒコ]
前アジア開発銀行(ADB)総裁。現在、みずほ総合研究所理事長。政策研究大学院大学客員教授、東京大学公共政策大学院客員教授。1956年生まれ。兵庫県出身。1978年東京大学経済学部卒業後、大蔵省入省。カリフォルニア大学(バークレー)経営学修士。泉大津税務署長、国際通貨基金(IMF)政策企画審査局審議役、銀行局金融会社室長、財務省国際局国際機構課長、主計局主計官(外務・経済産業・経済協力)、国際局開発政策課長、在米国日本大使館公使、財務省国際局次長、国際局長などを経て、2011年8月財務官。2013年4月から2020年1月までADB総裁。2020年4月から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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