現代美術キュレーター10のギモン

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現代美術キュレーター10のギモン

  • 著者名:難波祐子
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2023/12発売)
  • 夏休みスタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/20)
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  • ISBN:9784787274595

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内容説明

情報をみずから集め、編集し、新たな価値を創造してそれを発信・共有する――あらゆるシーンで「キュレーション」が注目されるいま、現代美術や芸術を支えるキュレーターの思考が社会に求められている。

展示、見る順番、作品、来館者、美術館の収集と保存など、現代美術のキュレーションをめぐる10のギモンを設定して、具体的な展覧会や作品を紹介しながら、現代美術のキュレーションの基本的な視点やキュレーターの意義を問い直す。

美術館や展覧会というメディアがもつ可能性とそれを支えるキュレーターという仕事の重要性を指し示す好適なガイドブック。好評のウェブ連載を大幅に加筆・修正して書き下ろしを加える。

目次

はじめのギモン 現代美術ってなんでもあり? 

ギモン1 どこで展示するの?
 1 作品と出会う場所
 2 美術館と展覧会の歴史的背景
 3 現代美術と出会う場所としての美術館――第二次世界大戦以降の展開
 4 ホワイト・キューブの衝撃
 5 美術館で展示されるものとは――MoMAの役割を中心に
 6 美術館の外へ――一九六〇年代から七〇年代の芸術運動
 7 一九八〇年代の絵画ブームの再燃
 8 一九九〇年代の参加型作品への注目
 9 メディアとしての展覧会、美術館

ギモン2 展示の順番と見る順番は違うの? 
 1 展示を取り巻く「時間」とは
 2 展覧会場の順路はなぜ必要なのか
 3 順路は誰が決めるのか
 4 開かれた美術館と主体的な鑑賞者の登場
 5 時間軸がある作品の展示
 6 音楽を「設置」する展覧会
 7 音楽アルバムを聴くという行為
 8 展示空間でアルバムを鑑賞する行為
 9 パフォーマンスを展示する
 10 展示の時空間を主体的に鑑賞する

ギモン3 何を展示するの?
 1 展覧会での作品展示とは?
 2 作品が作品になるとき 
 3 逆パルメザンチーズ再考
 4 キャプションをつける
 5 キャプションを構成する要素
 6 作品タイトルいろいろ
 7 展覧会に出す作品を選ぶ行為
 8 現代美術での作家とキュレーターの関係

ギモン4 作品って何? 
 1 作品は誰が作るのか
 2 「参加型」アートとは?
 3 作品は誰のものなのか 
 4 システムとしての作品
 5 参加型アートの「作者」とは? 
 6 参加型アートでのキュレーターの役割
 7 作品は誰のために作るのか

ギモン5 日本人向けの展示ってあるの?
 1 現代日本の美術とは? 
 2 東京二〇二〇と文化プログラム
 3 日本らしさと日本文化発信
 4 一九八〇年代から九〇年代の欧米における日本現代美術の紹介
 5 「前衛芸術の日本」展での日本の美術とその受容 
 6 「ガイジン」のキュレーションによる「戦後日本の前衛美術」 
 7 「他者」の表象と日本の現代美術の表象 
 8 ディアスポラなアーティストとキュレーターの登場
 9 共同/協働キュレーションによる新しい試み
 10 「日本の」現代美術
 11 コロナ禍での文化の表象

ギモン6 赤ちゃん向けの展示ってあるの?
 1 乳幼児を対象にした展覧会
 2 「子ども向け」の展示とは?
 3 乳幼児の世界観
 4 作品を観る行為と他者への共感
 5 子育て支援と美術館
 6 赤ちゃんと一緒に楽しめる展覧会
 7 「こどものにわ」から「みんなのにわ」へ 

ギモン7 どうして美術館は作品を集めるの?
 1 コレクションをもつ美術館
 2 作品の保管・保存と活用
 3 何を収蔵するのか
 4 美術史の編纂
 5 コレクションの展示について
 6 コロナ禍の常設展示
 7 多様化する現代美術作品の収集

ギモン8 何を残すの? 
 1 作品のオリジナルを保存・展示するとは?
 2 メディアアート作品のオリジナルとは?
 3 パフォーマンス作品の収集と展示
 4 変化していく作品 
 5 変化していくキュレーター、コンサバター、美術館

ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

菊地

4
「一般人に取って分かり辛い『現代美術』への疑問に対して、現代美術キュレーターが明快な回答を示す」という内容を想像あるいは期待して読んだんだけど、そういう意味ではあまり期待に沿ったものでは無かったかな、と。 現代美術に関する周辺の情報・知識には興味深いがあるものの、一方でやはり本質的な「現代美術」の分かり辛さに関してはふんわりしてしまっていた印象を受ける。 もっと回答数を増やした短答式で、端的に回答する方式でまとめてくれた方が好みですね。2024/04/01

なをみん

2
ギモン形式で現代美術の気になる話題を深掘り。「参加型アート」とか「Kaekko」とか「ディアスポラ」なアーティストとか東大生協の〈きずな〉のその後とか「こどものにわ」とか。ついでに「赤ちゃんは縞模様が好き」とかも興味い。最後に飯田の持田さんの空き家がでてきて「お!」てなった。この10年20年で大きく変わった現代アートを自分事として考える人も多くなった時代の日本と世界の界隈の実際的な話題に一気に触れられる一冊。2025/02/07

skr-shower

1
他地区図書館本。現代アート、簡単とも難しいとも言えるか。ギモンは解決されない。2024/10/12

totuboy

0
美術って最近は=哲学ってなっていると思う。なぜこれが美術なのか、そもそも美術の定義とは何か。現代美術はそれを哲学のレベルで私たちに投げかけているのではないか。そもそもなぜ美術館で展示されているものが美術と呼べるのか。鑑賞者がそもそも自分たちの行為に疑問を感じていないのに、そこにキュレーターが疑問を投げかけることでこの本は成立している。これからの美術を考えるうえで非常に参考となる一冊。2024/03/02

きゃしー

0
森美術館や金沢21世紀美術館で現代アートの展覧会のキュレーションを数多く手がけた作者が、アート鑑賞初心者にも分かりやすく、対話型で解説してくれている本です。アーティストがこれはアートであると表明し、キュレーターがそれをアートであると認めることで、作品が生まれる。時の経過を表現したり、参加型であったり、映像を用いたインスタレーションであったりするのが現代美術の特徴なので、記録に残すという意味でも美術館や美術展の存在意義があるという学びがありました。2024/01/30

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