内容説明
イラク戦争とは、ネオコンの正体とユダヤ人の関係とは、なぜオバマ政権は誕生したのか。根源的な問いに答える究極のノンフィクション!――イラク侵攻作戦を指揮したトミー・フランクス司令官が、ダグラス・ファイス国防次官を「地球上で最低のくず」とののしった話は有名だが、ブッシュ政権内の内部抗争は、なぜここまでエスカレートしてしまったのか。陰謀渦巻く街、ワシントンDCで繰り広げられた血なまぐさい暗闘のすべてを明かす。
●本書に登場する主な人物
ジョージ・W・ブッシュ大統領――イラク戦争開戦を決めた最高司令官
コリン・パウエル国務長官――イラク戦争に反対してネオコン勢力と対立
ポール・ウォルフォウィッツ国防副長官――リアル・ネオコンと呼ばれる男
アフマド・チャラビ―ー亡命イラク人組織「イラク国民会議」指導者。アメリカを戦争に引き込んだ男
バラク・オバマ大統領――イラク戦争開戦時は上院議員。議会の開戦決議には反対票を投じた
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふぇるけん
6
9.11から第2次イラク戦争に向かうまでのワシントン内部のすさまじい謀略と派閥争いの舞台裏。国務省+CIA vs ペンタゴン+ネオコンの構図とか、ねじまげられたインテリジェンスなど、今読んでも迫力を感じた。アメリカの権力の構図を理解するのに良い一冊です。2012/03/04
しろくまZ
5
ネオコン(新保守主義)を信奉するラムズフェルドやチェイニーら副大統領室・国防総省派と現実主義の国務省・CIAとの熾烈な争いを中心に、イラク戦争を振り返った著作。これに亡命イラク人で「戦争詐欺師」であるチャラビなどが絡んでくるという関係。結果的に、フセイン政権が倒された後のイラク占領統治は壊滅的に失敗するわけだが、その後国防長官として国防総省をレジーム・チェンジさせたロバート・ゲーツ氏らの働きによって状況は少し改善された模様。しかし、その後の混迷した中東情勢は周知の事実。その辺りの詳しい事情も知りたい。2015/11/15
Nick
4
対外戦略観の違いに端を発する、超大国アメリカ内部のすさまじい派閥争い、跳梁跋扈する情報商人たち。公開情報の丁寧な整理と、アーミテージを初めとする当時の米国要人達へのインタビューを行い、泥沼化するイラク戦争の内部抗争をえぐった力作。2009/07/18
penguin
3
図書館。タイトルに惹かれて手にして、大当でした。第2次イラク戦争を米国がどういう経緯で「選択」したのかを、ダイジェストで見せてくれた一冊でした。似通った名前が多くて若干混乱したものの、読み応えがありました。印象的だったのが、ブッシュ・シニアの先見と慎重さ。パパ・ブッシュとJr.がこれほどまでに政治家としての資質に違いがあったとは!と驚きました。戦争を「選択」したが故に、そぐわない情報を排除するやり方はいつも時代もどの国も同じ。戦争は人が作るのだと実感します。2011/02/02
AR
3
かなりの情報量。正直、一回読んだだけではちゃんと理解しきれない。しかし、だからこそためになるといえる。2010/12/29
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