内容説明
◆――1巻が発売即重版の注目新シリーズ!――◆
寵姫として持て囃されたり、はたまた教養のない妃候補たちに舐められたり。
コネと派閥だらけの後宮に辟易したライラ―は気づく。有能な妃を育てれば、注目も減り、この面倒な状況も覆るのでは!? そこで後宮改革を決意。女たちを教育して導き、人材を登用していく。しかしその結果、後宮(ハレム)内にライラーの派閥が浸透して……意図せずさらに立場を固めることに!
一方、反抗的な軍部を掌握すべく、ついに皇帝(スルタン)・アスィールも動き出す。ライラーは軍部とのある賭で、いちかばちか皇帝の味方を増やす秘策を思いつくが――?
新たな大河ロマン、待望の第二巻!
◆――登場人物紹介――◆
ライラー……元は和国の姫君。聡明で明るく、領民に慕われていた。謀略で捕われてしまい、ダリル帝国の後宮(ハレム)に入れられたが……?
アスィール……若きダリル帝国皇帝。後世には、斜陽にあった帝国を見事な手腕で復活させたと語られる名君。ある出来事からライラーを気に入り――?
母后……現・ダリル帝国皇帝の母。非情で冷酷な一面ももつ女性。一方で、あるライラーの行動から、彼女になにかを期待し、注目している様子も。
デュッリー……後宮でライラーの側付きとなった少女。素直な性格で、はっきりものを言い、強かな一面ももつ。
ヤーサミーナ……皇帝にはべるのを許された愛妾。高慢で贅沢が好き。次の母后の立場を狙い、ライラーを敵視している。
カマール……奴隷商人として、ライラーを故郷から帝国へ連れ去った男。しかし、実は彼の正体は……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
26
寵姫として持て囃される一方、妃候補たちに舐められるコネと派閥だらけの後宮に辟易したライラ―が、後宮改革を決意する第二弾。アスウィールや母后の承諾を得て、後宮で皇帝を補佐できる人材の育成を目指すライラー。一方で兄帝を弑逆して反抗的なイエニチェリ軍団を掌握するべく動き出したアスウィール。敵だったはずのヤーサミーナも、努力を評価するライラーにすっかり籠絡されてツンデレと化していて苦笑いでしたけど、軍団相手の賭けに勝ってみせたアスウィールの変化も感じましたね。二人の関係もどう変わるのかこれからの展開が楽しみです。2024/01/15
なぎ
6
後宮の人材登用・教育制度を改革したり、陛下の腹心として戦場で大活躍したりなどライラーの聡明さと人柄に魅せられてあっという間に読了。彼女のエネルギッシュさには惚れ惚れとします、前巻では敵だったヤーサミーナもすっかり人たらしの彼女に籠絡されてるのが微笑ましい。後半はアスィールが王として成長して、大活躍でした。祖国に帰るといっているライラーですが、アスィールの優しさと真っ直ぐな思いに絆されかけているのでこのまま頑張ってほしいところ。戦うヒロインはやっぱり魅力的だなと再確認、続編希望です。2024/01/14
アイ
1
皇帝アスィールのもと、ついに実戦にまでお供しだしたライラー。寵姫となりハレムの改革だけで一冊書けそうな改革ぶりなのに、さらに視察にお供して兵たちの心もがっちり掴む様子が描かれていて、この本一冊で充実の内容でした。凛としていて、物語を読んでいてとても気持ちの良いお姫様です。3巻も楽しみ!2025/01/07
さなだ
1
図書館2024/02/19