内容説明
世の中は騒々しく、人々が浮き足立つ時代になってきた。そんなやかましい時代を、静かに生きるにはどうすればいいのか? 人生を幸せに生きるとはどういうことか?
作家森博嗣が自身の日常を観察し、思考した極上のエッセィ。「書くこと・作ること・生きること」の本質を綴り、不可解な時代を生き抜くための智恵を指南する。
〈無駄だ、贅沢だ、というのなら、生きていること自体が無駄で贅沢な状況といえるだろう。人間は何故生きているのか、と問われれば、僕は「生きるのが趣味です」と答えるのが適切だと考えている。趣味は無駄で贅沢なものなのだから、辻褄が合っている。〉(第5回「五月が一番夏らしい季節」より)。
他者と競わず戦わず、孤独と自由を楽しむ生き方のヒントに満ちた書です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
210
森 博嗣は、新作中心に読んでいる作家です。 森 博嗣節炸裂、読んでいて痛快なエッセイ&人生訓でした。新型コロナウィルスに関しても一刀両断です。著者の様に生きられたら幸せだと思います。著者が私の好きなシェルティを飼っているので、親近感が湧きました。 https://www.bestsellers.co.jp/books/monograph/25295402024/02/21
mukimi
130
群れるな、がんばるな、繋がるな、まあまあ落ち着いて、生きることこそ無駄であり贅沢なんだ、と厭世・諦念の極みであり、巷に溢れる自己啓発と真逆をいく。いつ死んでもいい気楽な余生(人生のロスタイム)を楽しみながらつらつら筆の向くままに書かれたエッセイ。何か大きなものを与えてくれるわけではなく隙間を埋めるだけの読書になると思いながら、忙しい合間に冷たい緑茶をちびちび口に含むようについつい最後まで読んでしまった。要するにとてもいいガス抜き・冷却になった。2024/08/31
シナモン
105
「気合を入れず、意気込みを持たず、信念や期待を手放し、素直に静かに生きていれば、そこそこは楽しい日々になる」私より10歳年上の森さん。自分の生き方、生活スタイルをここまで貫けるって羨ましい。時々登場するワンちゃんが可愛かった。2024/03/06
ゼロ
102
森博嗣さんの40遍のエッセイを収録。著者の近況を書き、隠居生活をしているからこそ見える日本の現状についても論じている。例えば「とにかく頭を下げる文化について」は、謝罪すれば丸く収まるというのが多くて、なぜその事象が起きたことに踏み込むことができない。日本人の悪い所ではあるが、著者の言葉をそのまま鵜呑みにしたり、協調性を持って動くのが意味不明に感じる点があるようなので、作家として孤立し、経済的に裕福となり、静かに生きているのは運が良かったのか。思い出作りは、アリバイ作り。昔から考えがブレないのは素晴らしい。2024/05/12
けんとまん1007
92
「静かに生きて考える」というタイトルを眼にして、そうそう、そうですよね。読み進めると、そう思うことの思考が整理されるような気分になる。大抵の人にとって、今の時代は、そもそも考えることをさせないような環境ではないだろうか。情報過多で、コスパ・タイパが優先させられる風潮の中、気が付くと、考えているようであっても、実は考えていないのではと思う。2024/03/15




