内容説明
破滅を回避して、幸せな家族になります!
公爵家に嫁いだソフィーアは、夫・アランとある契約を結ぶ。それは『アランを愛さない』こと。彼には十歳になる義娘がいた。弟夫妻の子供で、両親ともに事故で亡くなったらしい。その母役としてソフィーアは抜擢されたのだが、彼は女性に興味がないようだ。ある日、ソフィーアは予知夢を見る。それは大人になった義娘・レベッカが断罪される姿。愛を受けずに育った彼女は、悪役令嬢になってしまったのだ。「なんて可哀想!」ソフィーアは破滅を回避するため、レベッカを溺愛し始める。すると、アランの可愛らしい一面も見えてきて・・・・・・? これは、偽物の家族である三人が、本物の家族になるまでの物語。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
『アランを愛さない』という契約で、十歳になる義娘レベッカがいる公爵アランに嫁いだソフィーア。大人になったレベッカが断罪される予知夢を見た彼女が、その未来を変えるべく奮闘する家族ファンタジー。無難な日々を送っていたソフィーアが、愛を受けずに育ちながらも公爵家に引き取られ、健気に頑張るレベッカを溺愛して、レベッカもまた彼女に懐いて愛らしい天使のような表情を見せるようになる一方、アランもまたそんな二人の様子を見て少しずつ変わっていく展開で、愛を知らなかった三人が本物の家族になってゆく素敵な物語になっていました。2024/01/21
nishiyan
10
十歳になる義娘レベッカがいる公爵アランと契約結婚した貧乏伯爵令嬢ソフィーア。大人になったレベッカが断罪される予知夢を見た彼女は未来を変えるために動き出すファンタジー。家族に恵まれなかった三人が家族となっていく心温まる物語といった趣きの本作。ソフィーアの愛情がレベッカを変え、アランの心まで動かす様は緩やかでじっくりと彼の溺愛が始まっていくようで微笑ましい。三人の関係性は欠けていたものを補うというよりもピッタリと磁石のようにくっついたように感じられて好感が持てた。未来はどう変わったのか、ぜひ続きが読みたい。2024/01/22
菊地
1
義娘との関係性がとても良い。かわいい。タイトルやあらすじから想像していた「読みたいもの」を読めた満足感がある。2024/01/19