河出文庫<br> ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく

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河出文庫
ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく

  • 著者名:かげはら史帆【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 河出書房新社(2023/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309420158

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内容説明

音楽史上最大のスキャンダル「会話帳改竄事件」。宮部みゆき氏絶賛の衝撃的歴史ノンフィクション、待望の文庫化!

現代に語り継がれるベートーヴェン像は、秘書により捏造されていた!? 「会話帳改竄事件」の真相に迫る、衝撃的な歴史ノンフィクション。「会話帳」とは、聴力を失ったベートーヴェンが周囲の人とコミュニケーションを取るために用いた筆談用ノートのこと。
100年以上にもわたり多くの人々を騙し続けた「犯人」の名は、アントン・フェリックス・シンドラー。音楽家でもあり、誰よりもベートーヴェンの近くで忠誠を誓い、尽くした人物である。なぜ、何のために彼は改竄に手を染めたのか? 音楽史上最大のスキャンダルの「犯人」・シンドラーの目を通して、19世紀の音楽業界を辿る。音楽ファンもミステリーファンも絶賛した名作がついに文庫化!
◎解説=栗原康

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

24
飴に群がる蟻のごとく、天才のまわりにはという感想。なんだかんだと名プロデューサーの才を発揮したのが皮肉でならない。さまざまなバトルも盛り上げに一役も二役も買ったに違いない。2023/12/29

鐵太郎

19
ベートーヴェンが生き、死んだ時代、音楽家を英雄・アイドルとして崇拝することはそれほどポピュラーではなく、葬式、墓はもとより死後に讃える銅像を造るなど皆無であったとのこと。しかしベートーヴェンを崇拝し、顕彰し、楽聖と讃える元を作ったプロデューサーがいたのでした。その名はアントン・フェリックス・シンドラー。この男は、実はベートーヴェンに疎んじられた「面倒くさい男」であり、師と自分を持ち上げるために「会話帳」を改竄して大ウソをついたのだという。なぜ、なんのために。それを解明した歴史ドキュメントがこの本。面白い!2023/12/22

きゃれら

14
運命はこのように扉を叩く、と言ったと素直に信じていたのに、どうもそれは違うらしいと最近教えてもらった。そのあたりの事情を、伝説を捏造した本人の視点で描いた面白い本だ。この年末二度聞いた第九の初演から再演にかけての顛末などがリアルに書かれていて興味深い。リストの意外なエピソードも面白かった。2023/12/30

どら猫さとっち

8
ベートーヴェンに尽力し、彼の伝記を執筆したアントン・フェリックス・シントラー。しかし、その内容は捏造されたものだった。それは、ベートーヴェンの人生を知る上で重要な資料「会話帳」を改竄したから。それは大スキャンダルとなり、シントラーは忌み嫌われることに。ベートーヴェンを楽聖にした男の目的は?スリリングで面白い音楽史衝撃のノンフィクション。シントラーの滑稽ぶりは、悪を超えて痛く感じてしまう。2024/01/03

かながわ

7
ノンフィクションの当たりに出会うと圧倒的におもしろい!事件や犯人は最初に示されつつも虫の眼で追えばなんともドラマティック。語り口調が栗原さんぽいなと思ったら解説が栗原さん!2024/02/26

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