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内容説明
本書における批判の眼目は、日本における西洋音楽の導入において、いかに我々は間違ってそれらを受け入れ、その上その間違いに誰も気がつかず、あるいは気がついた者がいたとしても訂正せず、しかも現在まで間違い続けているか、という点である。(本文より)明治期に導入された西洋音楽。だが、その釦は最初から掛け違っていた。作曲家・指揮者として活躍する著者が、二十年を超える思考の上に辿り着いて示す、西洋音楽の本質。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
1959のコールマン
60
☆2。何なんだろう。この置いてきぼり感は。こちらを説得するという事を最初から放棄している。まるで自分だけが読者のよう。だから、著者の言いたいことがずらーっと並んでいるが、「ふーん。だからどうなの?」という印象しか浮かばない。まあ私の読み方がわるいのかもしれないが・・・。前書の「西洋音楽論」と同様、「クラシックはupbeat(裏拍)が強拍になっている。ロックやジャズはこのクラシックの影響下において、upbeat(裏拍)が強拍になっている」という主張が出てくるが、前書と同じく根拠が薄い。2024/01/20
あんさん
12
レッスンの合間に先生から薀蓄を聞かされているような、なるほどと本当かが混じる内容。西洋音楽はヨーロッパ言語のリズムや抑揚が基礎なのはそのとおりだろう。邦楽の歴史は全然知らなかったので、本当か確かめてみよう。2024/04/29
harumi
8
技術一辺倒で表現力に欠けると言われがちな日本人の演奏家。その原因がとこにあるか、どこから来ているのかを探る本。面白い。20年ほど某楽器を習っている素人演奏家の私にもヒントとなるような練習方法が書かれてあってとても勉強になった。2024/04/02
小鳥遊 和
8
井口基成の校訂楽譜が怪しいという話はピアノを弾かない者としては対岸の火事だが、かつて愛読した吉田秀和の楽曲論に対するコメントは他人事ではない。吉田の「ショパンの曲は小品でも宗教的とさえいえる荘重な始まり方をする」等の批評に大いに感銘を受けていたので、音楽家である著者が「吉田は和声が分かっていない」と断じているのには驚いた。評者は、吉田の「チャイコフスキーの曲は後期ロマン派時代としては和声が単純だ」との評価を鵜呑みにしていたのだから。「戦後知識人批判」がこんな分野にまで及んでいることは歓迎すべきなのだろう。2024/03/14
manabukimoto
5
ずいぶん物騒な題名。明治期に日本に入ってきた西洋音楽としてのクラシック音楽。その導入を試みた日本人が、二十世紀初頭のヨーロッパで触れた西洋音楽が新即物主義。譜面に書かれていることを指示通り正確に弾くことを第一とする技術偏重主義が、主流となる。 井口基成と吉田秀和というクラシック界の大物をバッサリ批判。前者に関しては中途半端な知識と労力で楽譜の校正をやる不遜さ、後者は演奏者でもない者が演奏の良し悪しを語る滑稽さ。 世界の音大ベスト100に日本の学校が一つも入ってない現実を突きつけられ愕然として読了。2024/01/29
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