ウィキペディアでまちおこし - みんなでつくろう地域の百科事典

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ウィキペディアでまちおこし - みんなでつくろう地域の百科事典

  • 著者名:伊達深雪【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 紀伊國屋書店(2023/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784314012027

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内容説明

●地域コミュニティや図書館、教育現場などから注目を集める〈ウィキペディアタウン〉についての初の書籍!●

参加者全員で〈世界最大のインターネット百科事典〉に地域の項目を充実させる――

2012年に地域活性化を目指し、イギリスの地方都市で試みられたこのプロジェクトは日本にも伝わり、〈ウィキペディアタウン〉の名で各地で開催されている。

・ 地域コミュニティの活性化、異世代交流の手段として
・ 地域情報を次世代に継承するツールとして
・ 名所旧跡などにQRコードを貼り誘導する観光案内板の代わりとして
・ 図書館・博物館・資料館・美術館の利活用促進策として
・ 中高大学生の調べ学習や探究学習、情報教育の機会として

さまざまな分野から注目を集める〈ウィキペディアタウン〉。
京都府立高校の司書で各地のウィキペディアタウンで講師をつとめる著者が、自らの経験を振り返りながらその魅力と活用の仕方をガイドする!

<本書より>
例えば通勤・通学途中のありふれた町。常にそこにありながら記憶にとどまらない風景が、その場所の歴史や文化や人々を知ることにより急に存在感を増して五感に訴えかけてくるような、そんな体験をしたことはないだろうか。
その町について何かを知るたび、目に映る町の風景が、ひとつ輝きを増す。ウィキペディアタウンは、私にそんな感覚を与えてくれるイベントである。

はじまりは、京都府京丹後市。古くは「奥丹後」と呼ばれた丹後半島の6町が、2004 年に合併して誕生した、日本海沿岸の地域だった――

目次

はじめに――「強固な地域力」を生むウィキペディアタウン

第1部 ウィキペディアタウン、始めました――地域を知る・新たなつながりが生まれる

1 はじまりの「こまねこまつり」――地域初のウィキペディアタウン開催
2  歴史に埋もれた丹後の女性たち――「ウィキギャップ」とある女性郷土史家との出会い
3  みんな大好き「酒ペディア」!――地域を見る目の重層性
4  砂の鳴る琴引浜で高校生と「3Qタウン」――次世代につなぐバトン

第2部 読者から編者へ――地域情報を“正しく”発信する

5 地元の伝統産業と格闘した日々――ウィキペディア編集デビューの頃
6 見知らぬ誰かの助け舟――ウィキペディア・コミュニティの入り口へ
7 偽文書“椿井文書”が立ちはだかる――地域情報を“正しく” 発信できるか
8  “定住促進会議”からお声がかかる――地域コミュニティとの協働
9 うちの町には何もない?――地域の何を項目に加えるか
10 「亡び村」から「消えない村」へ――消えた集落の記憶を記録する

第3部 イベントから日常へ――ウィキペディアタウンの可能性
11 誰もが町づくりの当事者へ――見本市と情報の整備
12 図書館発の企画とその継続を妨げるもの
13 ウィキペディアタウンの始めかた

【コラム】
1 オープンデータでできること――“町残し”とデジタルアーカイブ
2 ウィキペディアの3大方針+α――人物記事は慎重に
3 様々なウィキペディア編集イベントーー個人主催から専門機関での実践まで
4 ウィキメディア・コモンズとは――すべて無償で利用できる写真?!
5 「良質な記事」とは――答えはウィキペディアのメインページにあった
6 ウィキペディアのアカウントを取得するときに大切なこと
7 ウィキペディアの検証可能性――情報を発信することの影響と責任
8 日本語話者人口減を見据えたウィキペディアのアウトリーチ活動と機能追加
9 ウィキペディアの「特筆性」とは――項目削除の憂き目にあわないために
10 「消えない村」づくりに挑む人々
11 ウィキペディアに新規項目を作る前に――まずはその構造を知る
12 ウィキペディアの記事名と内容の関係
13 高校生のリテラシー教材としてのウィキペディア

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

24
ウィキペディアは検索でトップに出ることが多いので、地域の情報を項目立てすることで(出典をきちんと載せていれば)知られていないが貴重な情報を載せている埋もれた文献に行き着く可能性が高まる、消えゆく伝統や慣習が残せる可能性が高まる、地域おこしになる可能性がある、というのは、なるほどだった。そのためにウィキペディアに執筆する人を増やす活動を展開されている著者の熱意には感服する。実際、著者が書いた項目は質が高いと評価されているそう。とはいえ、2024/02/09

Mayuko Kamiwada

4
何かを調べる時によく使うのがインターネットの中でもWikipediaが多いと思う。学校の調べ学習でも子どもたちは本を使わずにWikipediaに書かれていることを引用することもある。Wikipediaは信用できるのかと疑っていたけれどWikipediaは個人が信頼できる書籍で調べて編集していることが本書で知った。多数のWikipediaを編集するボランティアによって成り立っている。誰でも編集することができるWikipediaを使って町おこしのイベントに発展させるとは面白いと思った。2024/02/07

高木正雄

2
イベントが一回きりで終わってしまったり、参加者のモチベーションが続かないといった課題に注目しているのは素晴らしいと思った。藤織りの写真を撮るために奔走するなど、筆者のフットワークの軽さに驚いた。その甲斐あってか京都府北部の記録を残すという切実な課題は実現出来つつあるようだ2024/03/22

ebi_m

2
丹後地域で、有志で地域密着のWikipedia執筆イベントを精力的に行っている著者の本。自分はこの系統のイベントでは、制限時間内に何かを書くのが難しくて納得いかないまま終わってしまいがちなんだけど、そういえば、丁寧にフォローしてくださる方と一緒に、他の人とも協力して書けた回は結構面白かったな…。他の人と一緒にやる醍醐味はその辺かな。事前に記事構成を考えたり、高校生の参加者が概要として一番骨になる文章を作れるように工夫したりしていて、プログラム工夫されてるんだなあと思った。椿井文書のくだりはスリリングだった2024/03/10

てら

2
ウィキペディアの勉強2024/02/06

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