竹書房怪談文庫<br> 怪談番外地 蠱毒の坩堝

個数:1
紙書籍版価格
¥858
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

竹書房怪談文庫
怪談番外地 蠱毒の坩堝

  • ISBN:9784801938151

ファイル: /

内容説明

「くちゃっ、ぐちゅっ」
棺に入った私から肉をちぎって食む音が…。
(「恥さらしの仏壇」より)

怪談界の武闘派3人が恐怖で殴り合う無法地帯。
最凶に物騒な極悪怪談!

数多の怪異の中でもとくに闇深い話を取材してくる3人が危険な恐怖を持ち寄った怪談集。
・荷物で塞がれた使用禁止の階段。中央に供えられたコロッケは…「奥階段」
・離島のガマで頭蓋骨を踏んでしまった男の末路…「しゃれこうべ」
・嫁ぎ先の奇妙な仏壇。一族の恥さらしを祀っているというが…「恥さらしの仏壇」
・部屋に井戸のある家の葬式。母は誰とも口をきいてはならぬと…「部屋中の井戸」
・公園に一夜にして現れた不気味な木。だが周囲は異変に気づかず…「冥途」
・水詰まりの修理に訪れた文化住宅。猫砂まみれの部屋にいたのは…「畜生部屋」
他、様々な因果が練り込まれた地獄の28話収録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あたびー

35
いつもの事ながら、怖い怖い、嫌な嫌な、特別嫌な(もちろんのことながら褒めている)話を読ませてくださる。どれも嫌な話だったけど、特に嫌だったのをご紹介。久々に実家に帰った女性。部屋は妹に取られていたので仏間で寝ることに。夜半、仏壇からベヘリットのようなものが溢れ出し…で、この後がもっと嫌なの!2024/01/09

高宮朱雀

13
どれも後味が悪い話だった事に間違いはないが、不思議とどの話も全く記憶に残っていないという現状というか不思議…。心霊体験をしたのに、肝心な部分が思い出せないという人の話を良く聞くが、以前なら疑って掛かっていた。流石にこの頃はそういうケースが増えて来て、ようやく腑に落ちるようになった。深層心理で危険回避してるのかも。 奇縁は廻ると思うので、今日もどこかで収録された話の次の段階が動いているのかも知れない。そう思うとゾッとする。2024/01/09

ふるい

11
"怪談界の武闘派3人が恐怖で殴り合う無法地帯"←かっこいい。後を引く厭怪談がたくさん読めて大満足。怪談本を読む度に思うことだが、今現在もとんでもない怪異に見舞われている人が同じ世界に暮らしているのかと思うと、途方もない気持ちになる。特に好きなのは「三三三」「お供えの空き地」「奥階段」あたり。2024/01/15

eyemu

10
今どきの本は本当に早く出るんだな。 …と、あとがきを読んで染み染みと感じました。2024/01/25

尾白

8
『風信子』『恥さらしの仏壇』『鍵』『部屋中の井戸』『冥途』怖いし、面白い。風信子は、知らぬ間に、何かの肩代わりをさせられそうだった話。仏壇と井戸の話は家の話とも、土地の話とも、脈々と受け継がれた業、呪いのようだ。細かい描写が違和感と不穏さで満ちている。鍵と冥途は異世界のような、何か階層が重なっているようで、誰も気づかないのが怖いし、気付いてしまったら何かが変化してしまうのが恐い2024/01/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21567147
  • ご注意事項