内容説明
日本人が知らない東南アジアの歴史と社会!11か国、6.7億人の一大経済圏の実相!
◎実は“中国嫌いで“アメリカ好きなベトナム◎ミャンマーのスーチー氏失脚の理由とは◎インドネシアとマレーシアを「解放」した日本◎なぜフィリピンは「隠れ反日国」なのか◎東南アジア経済を牛耳る華僑の歴史◎森林開発と人口増加を阻んだマラリア◎少子高齢化が進むタイ・シンガポール◎カンボジアの人口ピラミッドがいびつな理由
歴史を知り人口動態を読めば国の内情が見えてくる!
※本書は2020年3月に発行した『日本人が誤解している東南アジア近現代史』(扶桑社新書)を改題し、その後の国際情勢を踏まえて大幅に加筆・再編集したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベローチェのひととき
9
ネットで取り寄せた本。思っていたより読み易く、また知らない事がほとんどでしたので非常に面白かったです。社会主義国のベトナムは本音では中国が嫌いなこと、フィリピンは大東亜戦争の影響で反日である事、カンボジアは中国の傀儡政権であること知りました。東南アジアの経済は90%華僑が牛耳っている事、華僑は中国共産党を特に崇めていないこと、ただ中国は絶大な経済力を持っているので如才なく協力しているとのことです。等々、大変面白いです。2025/01/11
in medio tutissimus ibis.
4
日本人は経験上そう思わないかもだけど、これからは自動車と飛行機の時代だもんで鉄道とか皆欲しがらないよ、という記述が一番心に残って、途上国とか言うけど伸し上がり方は時代と環境によって各々なんだなと思った。そも日本も普通に廃線しまくってるし。デモクラシーの理想と現実ぅ…。ついで、確かに東南アジアはこれからしばらくは伸びそうだけれど、それはしばらく止まりで人口や中産国の罠に足を引かれての頭打ちも見えてきていて、本当に歴史に「このままいけば」とかないんだなと思った。その前に、中国の選択次第なところもあるけれども。2024/11/07
Oga
3
著者の私見もふんだんに入っているが、東南アジアの近現代史・今後をざっくりと知りたかった自分にとって適した内容だった。東南アジアの中でも、経済発展の度合いや人口ピラミッド、中国との付き合い方や親日感情の強さに大きな違いがあることがわかり解像度が上がった。2024/03/10
gox2
2
経済発展を扶養率という観点で分析している点が新鮮だった。かれこれ二十数年前に東南アジアを2カ月ほどぶらりとした時に感じた内容と重複する部分も多かったため個人的には筆者の主張は概ね共感できたが、少し単なる推測からくる主張も含まれているようには感じた。2024/12/16
ミヤKOICHI
2
作者の主張は少し嫌中すぎると感じる傾向はあるが、概ね分かりやすい。2024/12/02