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内容説明
日本の家はなぜこんなに寒い!?
誰でもできる住まいの改善策から持続可能なまちづくりまで――。
じつは日本の建築の断熱性能は他の先進諸国と比べて著しく劣っている。
夏は暑く、冬は寒い、そうした居住空間における「ガマンの省エネ」は、特に高齢者にとってヒートショックなど健康面での深刻な問題にもなっている。
しかし、断熱性能を改善することによって、わたしたちの暮らしは激変する。
世界的なエネルギー価格高騰の中、本書では断熱性能を向上させる具体策を紹介し、そうした実践が企業や自治体の経済を好転させ、持続可能なまちづくりにつながることも実証していく。
停滞する日本社会のブレークスルーを目指す画期的な一冊。
◆目次◆
第1章 「ガマンの省エネ」が寿命を縮め、お金を減らす
第2章 エコハウスってどんな家? 秘密と誤解を大解剖!
第3章 エコハウスの選び方と断熱リノベーション
第4章 断熱で社会課題を解決!
第5章 断熱は持続可能なまちづくりのカギ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
107
このような新書でわかりやすく説明されている本もこのような分野で書かれているということでかなり今後重要になっていくということなのでしょう。学者が難しい理論的なことをいうよりも、実例を多く紹介されているのでいいと思いました。ただ日本の場合と欧州でドイツなどと異なるのは、私の経験からすると湿度がかなり異なる(欧州は日本とはかなり異なります)ということであると思いました。2025/01/26
チャー
20
断熱ジャーナリストの著者が住まいの断熱の重要性を綴った本。諸外国との違いを紹介しながら、断熱によって得られる様々なメリットについて解説している。日本の断熱はどちらかというとあまり進んでおらず、欧州などでは寒暖による不快を我慢しなくていよいつくりになっているという点は初めて知った。国際的な基準では暑さ寒さを我慢することを省エネとは言わないという点は印象的。熱を伝えやすいアルミサッシを樹脂製にすると良いという指摘は確かにと納得。穴の開いたバケツに大量に投入するのではなく穴をふさぐという視点の切り替えが重要。2024/11/04
TAKA0726
13
日本建築の断熱性能は他の先進国と比べて著しく劣っている。アルミサッシが主流なのは日本だけで、他国では熱伝導率の低い樹脂製や木製のサッシが主流。日本のトップレベルの基準も世界では違法建築でヒートショック死は交通事故死の6倍以上。理由は住宅は輸出されないため国際競争にさらされる機会がなく、閉じた市場の中で性能とは違う部分で業者が競い合い、その怠慢を容認してきたのは監督管長の国土交通省。阪神大震災以降、命に関わる耐震性能は力を入れてきたが、省エネ性能は命に関わらないと軽視。エコハウスはサステナブルの判断が必要。2024/05/08
氷菓子
10
数年前まで日本で最高等級とされていた断熱レベルが海外では違法建築レベルの断熱性能のなさというのが衝撃だった。住宅メーカーの利益を優先させて居住者の健康を軽視してきた政策のせいで亡くなった人達がいることや、効率の悪い冷暖房で余計な電力消費が必要になってしまっていることを考えると、この国の浅はかさに絶望的な気分になってくる。賃貸でもある程度居住者自身で断熱対応できるとはいえ、やはり賃貸市場に出る物件の根本的な断熱化を義務付けてくれないと、賃貸しか選択肢のない人間には辛い。2024/09/22
ろべると
10
日本古来の木造建築は、風が通る独自の構造で夏の暑さを凌いできた。木と紙の文化は日本ならではのものだが、最近の猛暑はもはや限界を超えている。住宅の適正温度が人権問題となる欧州では考えられない状況だ。そんな中、断熱と気密性能の高い住宅では、エアコン1台で家中が20℃近くを保ち、光熱費も非常に抑えられるという。新築でなく中古住宅でも窓や床のリノベで相当な高性能化が見込めるようだ。そんな高機能住宅を長期間使い続けることが日本のためなのに、政府は省エネやゼロカーボンの数値目標達成しか考えてない。何とかしないと。2024/04/22
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