内容説明
島根県松江にある〔川郷〕は夫婦で営む小さな店だが、宍道湖や中海でとれる魚料理が看板で、なかでも鰻のたたきには定評がある。常連には単身赴任者もいて、彼等は数年の任期を終えるとこの地を去っていく。店主には馴染み客との別れがいつもやるせないものだった―――。(表題作より) 短編小説の名手が、酒場の人びとの日常を細やかで情感豊かな筆致で切り取った傑作十編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまる
4
酒場の人々の日常を描く短編集。 鰻のたたきが名物のお店、船のキャビンのような内装の焼き鳥屋、元従業員の娘たちを預かるスナックのママ、山菜料理が売りの居酒屋… こんなお店、現実にあってほしかった…! 読後の気分がとにかく良いおすすめの1冊です!!2025/08/12
とある下関
2
内海隆一郎作品を読みたくて、しかも大好きなお酒が登場するという私にぴったりな1冊。どの話も短い中に人間模様がじっくり描かれており、そのどれもが7割の明るさを感じる終わり。時々とんでもない男や女が出てくるし、お店の雰囲気は似ててやや飽きるけど1編ずつゆっくり分けて読むと癒されると思う。好きだったのは若い子が店に帰ってきてくれた「板場の水」。食べ物が美味しそうだったのは「鰻のたたき」と「ポテトサラダ」2026/03/19
ボン・ミーハー
0
なんかいいですよね。自分はほとんど呑まないし、外食も基本しないのですが、この本を読むと、自分にも、誰も誘わず、誰にも存在を教えない(食事だけでもOKな)飲み屋さんの1軒もあった方がいいのかな?という気がしました。作者には失礼かもしれませんが、「深夜食堂」のネタになりそうな、いい雰囲気でした。2025/07/10
goodchoice
0
街の居酒屋、小割烹を舞台に、そこに生きる人たちの生き様を綴る10編の短編集。そこに流れる情感は今とは違う人間臭さが強く感じる名品揃いだ。2025/07/08
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