内容説明
家事代行サービスの会社で働く秋月都。ある日、北鎌倉に派遣された。辿りついたのは、住み込みの家政婦がいてもおかしくなさそうな大きなお屋敷。出迎えた和装の青年は羽鳥一成という名の若き和菓子職人で、この屋敷は彼の工房兼住居だった。一成の作る和菓子は見事な出来映えで、常連客も多い。人知れず、和菓子に苦い思い出のあった都だが、彼の作る和菓子に触れるうち、心の変化を自覚するようになり…。日々鍛えた料理の腕で、羽鳥家の“定期契約プラン”を勝ち取った都は、いっとき閉店してしまっていた甘味処「ことりや茶房」の再開にも関わることになるが…。
目次
花の章
時鳥の章
月の章
雪の章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
89
なんだろう、嫌いじゃないんだけど、なんか1話1話、それぞれに余韻がない感じがする。スイーツが出るまではお話が結構あるけど、スイーツが出てきて食べたらすぐにお話が終わっちゃうから?あと、甘味処なのに、甘みが足りません(笑)次回はもうちょっと甘みも出してほしい。2024/02/12
ぶんこ
56
家事代行サービスをしている都が派遣されたのは鎌倉のお屋敷。そこで和菓子を受注生産しているのが羽鳥一成。営業を幼馴染の恭史郎がおこなう「ことりや」当日の食事と作り置きを用意するのが仕事。都の父は和菓子職人で、両親の離婚の原因が和菓子だったことから、大好きだったのが苦手になっていました。一成の淡々とした穏やかさと美味しい和菓子に心ほぐれ、今では大好きになったのがいいですね。山梨に住む父とも、一成の言葉から会いに行きお店も手伝うことができました。桜餅、私は道明寺が好きなので、ああ、食べたい。和心いっぱいの物語。2024/07/17
カブ
44
表紙の美味しそうな和菓子たちに惹かれ、手に取る。北鎌倉が舞台というのも出来すぎな感じ。漫画を読んでいるように軽い気持ちで手に取るのもありか。読んでると無性に和菓子が食べたくなる。2024/01/31
楽駿@新潮部
38
川崎図書館本。ゆきうさぎの小湊さん、神奈川県地元ネタで横浜山手の次は鎌倉でした。そして今回は和菓子中心。最近、あちこちのライトノベルで和菓子を題材にした物語が紡がれている。洋菓子好きな私も、最近は年のせいか、和菓子の美味しさに開眼中。それだけにこのシリーズも楽しい。住まいの所にも有名な地元の和菓子屋さんがあったのだが、その和菓子屋も店を閉じて久しい。和菓子離れの進む中、どんな和菓子の世界を広げてくれるかが楽しみ。小湊氏ファンとしては、かつての登場人物と繋がっているところも、また楽しみ。続きに期待。2024/09/05
坂城 弥生
38
高瀬くんは猫番館の高瀬さんの弟くんかな?2024/02/23
-
- 電子書籍
- 東京大学物語(分冊版) 【第284話】…
-
- 電子書籍
- Motor Fan illustrat…