内容説明
ラジオ番組・FM愛媛の日本語探求番組「コトバノまほう」がついに書籍化!
ショートショート作家の田丸雅智さんがパーソナリティを務め、
谷川俊太郎さんや俵万智さん、又吉直樹さんをはじめとした、
各業界の“言葉のプロ”たちによる、深すぎる「言語表現の世界」を1冊にギュッと凝縮。
「日本語の魅力」を再発見でき、読むだけで心が豊かになることはもちろん、
表現力や読解力といった「国語の力」を磨きたい中・高生の教材としても優れています。
ぜひ、各業界の“言葉のプロ”たちの圧倒的な言語感覚に酔いしれてください!
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■掲載者20名一覧(敬称略)
・谷川俊太郎(詩人)
・俵万智(歌人)
・又吉直樹(お笑い芸人・作家)
・小野賢章(声優)
・新井見枝香(元書店員・作家)
・井坂彰(DJ)
・葉月のりこ(朗読家)
・神野紗希(俳人)
・為沙道中(翻訳家)
・林家たい平(落語家)
・苅谷夏子(「大村はま記念国語教育の会」理事長・作家)
・曽我部恵一(ミュージシャン)
・倉成英俊 (プロジェクトディレクター)
・しりあがり寿(漫画家)
・紫舟(書家・芸術家)
・堀潤(ジャーナリスト)
・せきしろ(俳人・作家)
・KEN THE 390(ラッパー)
・キリーロバ・ナージャ(コピーライター・作家)
・藤岡みなみ(文筆家)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
52
いろいろな考え方があって、なるほどなあ~と思うことが多い。底流にあるのは、言葉を大切にしていることと、言葉についてよく考えていること。そして、何より、立ち止まらずに試行錯誤していること。やっぱり、最後の谷川俊太郎さんのが凄いと思う。使われている言葉は、平易な言葉が多いが、深みが段違いのように思う。意味もあるが、まずは、そこに言葉や伝えたことがあること自体を大切にすること。2024/12/20
みなみ
21
FMラジオ番組で日本語が持つ魅力や可能性をテーマとした対談番組をしていた様子を凝縮した本。2025/05/24
たっきー
12
ショートショート作家である著者が言葉を扱う職業の人と対談したもの。これを読んでいると、日本語は本当にあいまいな言語で、それが良い方向に働くこともあれば、曖昧さゆえに論点がズレる等マイナスの面もあることを考えさせられた。ネット、SNSの影響で端的に強く表現されることが評価されやすい時代かもしれないが、良い意味でのあいまいさ、ほわんとした表現も大切にしたい。2024/03/18
Yuuki.
10
様々な言葉のプロの方達の言葉に対する考え方や言葉の扱い方などが知れて、とても興味深かった。共感できる話もあれば、自分も今後意識してみようと思うような言葉の見方や使い方も。「言葉のプロ」でも分野も育ってきた環境も違う方々なので、考え方は色々で、正解も無い。改めて、言葉とは自由で、時には使い方が難しいけれど面白いものだなと思わされた。2024/04/12
おはぎ
7
学び手、聞き手も言葉のプロであるところがよかった。違うところ、共通するところをいち早く見出してくれるところが。最後の谷川俊太郎は、やはりひとつひとつの含蓄が桁違いで、凄みがあった。2024/05/22