中公文庫<br> 柔らかい個人主義の誕生 増補新版

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中公文庫
柔らかい個人主義の誕生 増補新版

  • 著者名:山崎正和【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 中央公論新社(2023/12発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122074606

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内容説明

黄金の一九六〇年代から、不確実性の時代・七〇年代を経て顔の見える大衆社会へ。美学的見地から見た消費文化論で、ブームを牽引した同時代史のロングセラーに、系譜となる「日本文化の世界性」「あらためて個人主義とは何か」を増補する。吉野作造賞受賞作。
〈解説〉福嶋亮大

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAGISAN

1
1984年版に加え1988年発表論文を増補。時代背景を反映しているが、今読んでも興味深い。副題は「消費社会の美学」ということを失念していた。筆者は『世阿弥』の執筆者であり、日本人を、室町時代に花開いた美学(=感性)をもっているという。なお、消費は今の言葉で言えば「コトの消費」社会を指しているのではないか。中世の「連」(→サロン)のように、サロンの礼儀や約束事に従い、法ではなく信や礼を重んじ、他人の自我を犯したりレッテルを貼るのを避け、克己的な自己の確立(=個性化→個人主義)を図る社会の到来を期待している。2024/02/09

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