平凡社新書<br> デジタル教育という幻想 - GIGAスクール構想の過ち

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平凡社新書
デジタル教育という幻想 - GIGAスクール構想の過ち

  • 著者名:物江潤
  • 価格 ¥970(本体¥882)
  • 平凡社(2023/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582860474

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内容説明

教育のデジタル化を目指すGIGAスクール構想が、教室に混乱をもたらしている。現場を置き去りにする教育改革の是非を問う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みねね

32
本当にありがたいことに、今現在は一人一台タブレットを利活用できる環境に置かれている。しかしそんな中でも、ICT教育は、生徒のリテラシーも教員の技量も川上の要請に全く追いついていないと感じる。これまで150年培われてきたチョーク&トークの教授術に比べると、だいたいの実践はままごとレベルに近く思えてしまう。ただ数学で役に立つのは媒介変数表示の厄介なグラフが簡単に書けることかな。有理数比でないリサージュ曲線などは面白い。生徒にもグラフを書かせているが、これが別の学校で通用するかと言われると何も返せない。2024/02/02

Akki

7
やれやれ……と思いながら読み終えた。本書で言うところの川下側の人間として、同意することの多い内容だった。文房具のようにICTを使えるように、というお題目自体は分かる。ただ、文房具はツールでしかないので、「何がなんでも常時使わねば」という物ではないはずだ。なのに現場では、教育委員会からICT使用ありきの授業展開を求められ、ICTを使うことが授業改善計画の目標に掲げられている。使う文房具を強力に指定される状況は、普通に考えたら変なことだが、現状はこんなことがまかり通る。拙速に物事を進める愚を川上は知るべきだ。2024/03/03

oooともろー

6
ほぼ全面的に同意。現場軽視の政策は失敗する。2024/01/15

totuboy

5
確かにデジタル教育の理想と現実とのギャップはすさまじい。デジタルはあくまでも手段であって目的ではないはずなんだが、使うということ自体が目的となっている感がある。筆者の主張はよくわかるのだが、とかく負の部分ばかりを取り上げている気もする。デジタル化がうまくいっている一般的な事例もあるはずなのだが。また本書は、デジタル教育というより、現在の学校の問題を一般的に述べている気もする。土台がしっかりとしていないので、そのうえでデジタル化を進めてもだめだという論理展開。2023/12/25

コンクリ君

3
なかなか面白かったです。デジタル教科書の利便性とは何か?紙製より軽くて良いってこと?資料集としてだったり、音声データ利用には非常に役立ちそうですが。教育って効果が見えにくいから難しい…。重要なのは、間違ってる、と認められる勇気と、改善できる見識があることでしょうか?2024/06/23

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