文春e-book<br> 日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈

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文春e-book
日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈

  • 著者名:森功
  • 価格 ¥1,324(本体¥1,204)
  • 文藝春秋(2015/11発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163902760

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内容説明

東京屈指の高級住宅街、元麻布。その一角にある古い屋敷では、夜ごとに政界、官界、芸能界、スポーツ界、そして素性の知れぬ人々がつどい、華やかなパーティーが繰り広げられていた。覚せい剤を使用して2014年に逮捕された歌手ASKAが、共犯者として逮捕された女性と出会ったのも、このパーティーだと言われている。

そのパーティーの主催者は、人材派遣業界の大物であるパソナグループ代表の南部靖之。同社会長で、経済財政政策、金融・郵政民営化・総務の大臣を歴任した竹中平蔵とともに、安倍総理のブレーンとされる男のただならぬ人脈は、どのようにしてできあがったのか。制緩和を追い風に、かつて忌み嫌われた口入れ家業を、人材派遣業という成長産業に押し上げた男の足跡を追った。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

29
ベンチャー企業にありがちな株がらみのカネ、政治や霞が関がらみの疑惑、そしてオンナ……、ひいてはASKA事件のクスリと。まあ、南部氏周辺のきな臭い話題をたつぷり集めてみましたという本です。裏をとっていない噂レベルの話が多すぎて、ノンフィクションとしては弱いですね。2015/12/09

しろくまZ

6
パソナグループ代表の南部氏の評伝。といっても本人自体は兵庫県出身で、歌敷山中学、星稜高校、関西大学などを経て、親父に出資してもらって会社を設立したという結構しょぼい経歴。会社の仕事は、昔は「口入れ稼業」と呼ばれていた人材派遣。それが政府の政策変更による波に乗って、あれよあれよという間に業績拡大に成功。その裏では、南部氏が作った人脈ネットワークが大きな力となったとのこと。99年や2004年時の法改正時の議論を覚えているが、結局は、人材派遣業界側は自分達が儲けたかっただけ。一言でいうと、胡散臭い奴等。2016/04/25

チェアー

4
「小物の政商」のストーリー。大悪はできず、国家的な野望やビジョンはもたず、自分の身の回りのことを気にかけ、人脈で動く人、つまり「人たらし」の話ですね。労働者派遣法改定の裏側の話にはなるほどと。2016/01/11

kadoyan

3
ある書評を読んで、思わず手に入れました。パソナを立ち上げ、発展させていった南部氏の生い立ちも含め紹介。ASKAの覚せい剤で有名になった仁風林を舞台に、政財界、芸能界、スポーツ界などとの派手な人脈構成。その人脈を駆使して、労働者派遣法の改悪がすすめられていっていることもよくわかる。政財界、経済界の舞台裏。どす黒い思惑に、翻弄される市民、そして会社の人は、たまったものではないだろうなと思う。2016/01/13

muuk

2
崇高な理念もなく、ドス黒い欲望でギラつく訳でもない。目立ちたがりで、有名人好き。派手で明るく、ノリで人をたらしガッぽり儲けます。そんな軽い人が、日本の労働政策の根幹を揺さぶっているという話。堪らん。2016/03/25

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