内容説明
還暦でスイッチを切りかえてから、はや二十年。老人の毎日は思ったより忙しい。まだまだ元気に老年を楽しむエッセイ集。「……年をとると男も女も体力が落ち、若いころのようなパワーが薄れる。しかし、薄れたぶん、柔道の受け身のような技を得て、余計な情報を捨てて、神髄がわかり、新しい発見がある。……」。巻末に「あとがき」にかえ、大幅に加筆改稿した「瀬戸内寂聴さんのこと」を収録。
目次
序章 生きてる限り、あたしゃ枯れないよ/第一章 老いてますますわがまま/第二章 過ぎゆくことはすべて夢の中/第三章 老いていよいよ現役/第四章 下駄をつっかけて夜の酒場へ/「あとがき」にかえて、瀬戸内寂聴さんのこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
旗本多忙
14
作家のエッセイというのをよく読む。何冊もエッセイを書いてる作家は、内容が重複したり似たようなものも多くある。友人、朋友、そして家族、また知人を介しての交友関係などなど秘話ありと、感じた事を書いている。われら凡人と違い、その付き合いの範囲に驚き、知識人のあれこれを知るのは結構面白いというのがエッセイだ。缶詰には目がない百間。福神漬けの缶詰めを好んだとか。文中にも巻末にも寂聴の事は書かれている。著者の若い頃、そして枯れる歳になってまだまだ頑張る老境世代に入った面白い随筆だ。2025/01/27
クリフトン
0
「たしかに東京を散歩しているとそのまま蒸発したくなるときがある 路地へ入って 色っぽい御婦人が植木鉢に水をさいているのを見て「もしかしたらこの女と一緒になっていたかもかもしれない」と妄想し とすると自分は縁台に座って将棋を指しているその亭主かもしれず 時間の迷路に入りこむ」「散歩は「失業者の職探し」といった気配さえあり 昼間から公園や神社を歩いているのは時間の迷子なのである」「出来立てのビルも 完成したときからムカシになる 出来たとたんにムカシヘ向けて朽ちていく」 -池内少年の「好奇心散歩より2023/10/26




