内容説明
ひかりの家の押入れにいる、形も声もなんにもない影みたいなやつ、ナイナイ。
唯一の友達であるナイナイをいじめっ子のありさちゃんに会わせた日から、ひかりの生活は一変した。
ありさちゃんはひかりの親友のように振る舞い、クラスメイトは次々と接近してきて、いつもはつらく当たる母親さえも、甘々な態度をとるように。
絶対に何かがおかしい。疑心暗鬼になったひかりはありさちゃんと距離を置こうとするが、状況は悪化するばかり。
数年後、〈よみご〉と呼ばれる霊能者・志朗貞明のもとに、幼い子供と心中した姉の死の真相を探ってほしいという依頼が舞い込んでいた。
無関係に思える二つの異変は、強大な呪いと複雑に絡み合い……。
第8回カクヨムWeb小説コンテスト〈ホラー部門〉大賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
94
カクヨム系オカルトホラー・イヤミス味▽小学4年生のひかりは転校したクラスでいじめられる。離婚した母は父を詰り叫ぶので、押入れの暗がりで姿の見えないおばけ「ナイナイ」だけがひかりの友達だった。クラスメイトのありさにナイナイが取り付き、ひかりは「お姫様」になった。けれども周りで人が死んでいく▽「よみご」はある地方特有の盲目の霊能力者で、凶事をよみ祓う。よみごの志郎は、師匠の遺言で因縁深い「きょう」と対峙する▽いじめの手口が巧妙。呪わば穴二つ、てか執着怖すぎヤバい。映像化向き。2023.12刊2024/08/06
ままこ
74
ある地方特有の霊能力を持つ志朗。それは「凶事のみを告げる」という特性を持つという。ある日を境に身近なひとたちから大切にされるようになった少女ひかり、志朗に依頼に来たが凶事が強すぎて「無理」と断られた実咲。繋がる不穏さ。凶事の源となったあの二人は最低。なんて自分勝手なんだとムカつく。私も、こわい話は大すき。でも、自分に降りかかるのはまっぴらごめん。飄々さもあり怖面白かった。続編があったら読みたい。【カクヨムweb小説コンテスト〈ホラー部門〉大賞】2024/05/06
yukaring
69
〈よみご〉のシロさんやボディガードの黒木さんのシリーズ第1弾。「こわい話」が嫌いでクラスの皆にいじめられていたひかり。彼女の家の押し入れにいる形や声もない友達ナイナイをクラスメイトに見せた途端に世界は一変。なぜかひかりは皆に持てはやされお姫さまのように扱われる。そして数年後シロさんの元に持ち込まれる母子心中事件。最強の呪い〈きょう〉が関係する事件はひかりの日常へと複雑に絡み合って行き…。軽い語り口なのにしっかり恐い。執着が引き起こす怪異やヒトコワ、ジワジワと追い詰められる恐怖を味わえるホラーストーリー。2025/04/20
眠る山猫屋
58
生き難い環境で暮らすひかり。ひかりの唯一の友だち・ナイナイ。押し入れに住むナイナイが行動を開始した時、ひかりの周りが劇的に改変されていく・・・。陰湿なイジメの主犯だったはずのありさが豹変し、ひかりの守護者に。ありさが干渉した人間は全てひかりの味方に。創られた楽園の違和感。一方、ひかりの父親の元妻の妹・神谷実咲は姉の死の真相を探っていくうちに“よみご”と呼ばれる存在に辿り着く。よみごのシロさん(志朗貞明)、白髪盲目の霊能者。真実が明かされるにつれ、かなりドロドロした妄執が判明するが(→続く)2024/12/17
あたびー
41
こんなホニャホニャした表紙なので、ちょっと息抜きに、と読み始めたら重量級だった。最初の章を読んで短編集だったか?と思ったら、次の章の「自分の体を使って作る」と言う一文を読み、繋がっていることにハッと気づいた。繋がりは読み進めるごとに次から次へと現れ、最終的には割と狭い範囲の話だったのだと分かるんだけど、その繋がりが強かった。学校でイジメられているひかり。隻腕の母。父の再婚相手と子の無理心中。イジメの主の変貌。盲目のよみご。きょうと呼ばれる呪。文章は軽快なのに水も漏らさぬ。表紙、これじゃないほうが良いのに。2025/07/11
-
- 電子書籍
- 過去のない妻【分冊】 3巻 ハーレクイ…
-
- 電子書籍
- サッカーダイジェスト - 2019/4…
-
- 電子書籍
- 犬が来る病院 命に向き合う子どもたちが…
-
- 電子書籍
- ゼロ Masterpiece Coll…
-
- 電子書籍
- アニ*カレ 5巻 フレイヤコミックス