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内容説明
リーダーが掲げるミッション・ビジョンを実現すべくメンバーはついてくる。そんなメンバーをリーダーは下から支え尽くす。これがサーバント・リーダーシップの考え方だ。
本書は、社長は下から社員を支えるという「逆ピラミッド型」の組織構造を導入し、経営改革を実現させた資生堂相談役の池田氏と、リーダーシップ研究の第一人者・金井壽宏教授のコラボレーションによる日本初のサーバントリーダーシップ実践の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ココロ
20
★★★ 「リーダーシップとは何か」についても今回初めて知ることができた。リーダーシップとは、フォロワーが目的に向かって自発的に動き出すのに影響を与えるプロセスであって、持ち物のように扱うものではないと本書では説明している。 そしてサーバント・リーダーシップとは、ミッションやビジョンを持った上で、それを実現するために最初に周りの人たちに尽くすことである。その結果、周りはその人についていこうと思い、結果リーダーになっていく。思えば尊敬していた上司は、そんなタイプだったな。 2021/11/03
江口 浩平@教育委員会
15
【リーダーシップ】オーディブルにて聴了。ちょうど大学院の授業でも本書が取り上げられていたため、興味深く最後まで聴けた。サーバントリーダーシップとは直訳すると奉仕者のリーダーシップであり、部下の自主性を尊重して組織を動かす点に特徴がある1970年代に出始めた考え方だが現代に注目を浴びているという。従来のリーダーシップのように部下を強く引っ張っていっても正解に辿り着けた時代ではなくなり、一人ひとりが自分の頭で考えて創造していかないといけないということだろう。2024/07/08
速読おやじ
9
前から気になっていた「サーバント・リーダーシップ」という言葉。直感的に自分のリーダー像にぴったりだと思い、そのエッセンスを習得するために読んでみた。サーバントの訳語は召使いではなく奉仕者。でも奉仕するだけではなく、やはりリーダーとしてのビジョンを持ち、これを伝える力が必要なようだ。資生堂の元会長の池田氏が組織ピラミッドの事を書いていたが、お客様が一番上で、その下に現場、ずっと下がって一番下が社長、つまり現場主義の徹底というのが彼の考えるサーバント・リーダーシップとのこと。さて、私の理想のリーダーは・・・2016/05/01
メガネ
7
サーバント・リーダーシップの提唱者グリーンリーフ氏の著書を読む前の入門としてオススメしたい一冊。"サーバント"という言葉を聞くと、ネガティブなイメージを持つことがあるのですが、ここでは非常にポジティブな意味合いで使われています。資生堂・元社長の池田氏が本書で伝えているように、今後必要となる組織は逆ピラミッド型であると。つまり現場(とその先にいる顧客)が頂点であり、役職者や本社機能は彼らを支えていく立場であると。そこにおいては従来のリーダーシップではなくサーバント・リーダーシップが生きてくるようです。2017/05/02
ムートン
4
リーダーシップ関連本のまとめ読み、第1冊目。本来は、グリーンリーフの緑本がいいのだろうが、厚さにめげて、先にこちらを手に取った。サーバントリーダーシップの概念、実践の概要が書かれていた。使命感、奉仕、導くの順序。サーバントリーダーになるには、かなりの資質と経験が必要そうに思えた。周りを見渡しても、なかなかそんな人はいない。その辺りは著者もわかっているようで、手始めにミニ版から取りかかることを示唆している。約10年前の本だが、紹介されていたWebサイト、書籍は現存しており、参考になる。2019/03/30