マグノリアブックス<br> イエルバブエナ

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マグノリアブックス
イエルバブエナ

  • ISBN:9784775530269

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内容説明

原題:Yerba Buena

その香りが、その空間が、そのひとときが、わたしを癒してくれる。
傷ついても、過去に囚われても────

サラは衝撃的な別れをきっかけに、16歳で家から逃げ出した。
向かった先はロサンゼルス。懸命に自立を目指し、数年後に人気のバーテンダーとなった。

エミリーは将来のプランが定まらず、自信が持てない大学生。
フラワーアレンジメントの仕事で訪れたレストラン<イエルバブエナ>で、バーテンダーたちにカクテルの作り方を教えていたサラと出会う。

ふたりは惹かれ合うが、トラウマや家族のしがらみ、喪失の記憶に囚われてしまう。

心の傷と向き合い、前に進むために必要なものは何か。
もがきながら自分の道を見つけるふたりの女性のラブストーリー。

【レビュー】
作り込まれたカクテルのように、さまざまな香りがじわじわと花ひらく……あらゆる感覚に訴えかける、細部まで色鮮やかなごちそうだ。・・・・・・ラクールの技がまぶしい・・・・・・ほろ苦さ、しょっぱさ、甘さが一気に押し寄せる。
――ニューヨークタイムズ・ブックレビュー

『イエルバブエナ』は、現代の複雑な愛についての考察である……サラとエミリーを苦しめるトラウマ、そして彼女たちの希望と回復が、穏やかで優しさに満ちた目で観察され、静かな散文に見事に表現されている……登場人物が魅力的な美しいフィクションだ。完璧なカクテルのように、飲み終わった後もずっと、記憶に残るだろう。
――サンフランシスコ・クロニクル

『イエルバブエナ』はご褒美のようで慎ましく、親密なのにとらえどころがない、これらが完璧に調和し素敵な香りが漂います。ミステリアスで魅力的なだれかがミックスした、見事なカクテルのよう。大切な作品です。
――ケイシー・マクイストン
ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー小説『One Last Stop』、『赤と白とロイヤルブルー』著者

あなたの心が抱える真実と、あなた自身を守るための嘘。あなたを築いた道と、あなた自身が築く道。立ち止まることと、修復すること。本書はこれらのことが描かれた、極上の物語です。ニナ・ラクールは、彼女にしかできないやり方で、心を満足させ、感動的で、ずっと記憶に残るラブレターを書いたのです。人生のあらゆる“はじまり”へのラブレター。ほんとうに美しい。
――コートニー・サマーズ
ニューヨークタイムズ・ベストセラー小説『Sadie』、『ローンガール・ハードボイルド』著者

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

29
タフなエピソードも盛り込まれているが、表紙からも察せられるように出てくる食べ物飲み物、過ごす場所が素敵で居心地よさげで、薄暗い通勤バスの中で頁を繰る私は何度もうっとりした。LGBTを意識せず物語に没入したが意識すべきであったか。2024/11/15

たぴ岡

2
きれいなお話だった。ちょっと大人な内容も含まれているけど、自然を眺めるような、カクテルがシェイクされているのを見るような気分で読んでいた。翻訳ものに慣れていなかったので、登場人物の多さに圧倒されて、誰が誰だかわからなくなることもあったけど、それがすっと入ってくるとおもしろくてページを繰る手が止まらなくなった。切なくて苦しくて、でも愛おしい物語。2024/12/30

Raihana

2
同じ場面でもエミリーとサラのどちらの視点も書かれているのも好きだし、2つの違った家庭、壊れてしまった家庭、壊れていってるように感じたり、2人の女性、2人の娘、恋愛の話だけど2人の人のあり方とその人生にフォーカスを当てられているのも好き。 恋愛って言うとそればっかりになってしまいがちだけど、家族とか仕事とか友達とか人生は恋愛以外に占められた部分が多いからこそ、それを踏まえてその人と関わっていくことが大事なんだと再確認した。2024/07/01

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